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Zauber Karte

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役者達との対面


コナン君から放たれてるドSオーラにひたすら耐えながら、やーっと汐留ビュータワーに到着。
うん、よくやったわ私!


「あ、優月!コナン君!」
「やっほー!」
「蘭!園子!」
「優月もキッド捕まえに来たの?」
「ううん、私はそういうのは専門外だから…」
「僕が連れてきたんだよ。優月姉ちゃん、ジョゼフィーヌ見たいって言ってたから…」
「優月も見たかったんだ?私もなの!」
「あ、あはは…」


し、新一すごい…!
さっきまで全開だったオーラが一瞬で消えた!
さすが元女優の息子…。


「なんだよお前のそのリュック!邪魔くせぇなぁ!」
「あぁ、ちょっとな…」
「もしかしてお前、自分だけ食いモン持ってきたんじゃねーだろーな!?」
「はは…オメーじゃあるまいし…」


あははは…。
実はキッドを捕まえる為のパラグライダーなんですよー。


「お前らは特別に連れてきてやったんだから、行儀良くしてるんだぞ!」
「「「はーいっ!」」」
「あ、小五郎ちゃんごめんね?私まで急に…」
「何言ってんだ、お前は特別だ!」
「フフッ!ありがと!」


小五郎ちゃんって本っ当、私には甘い。


「毛利先生!すみません、お待たせしてしまって…」
「矢口さん、どうも」
「花宮さん、先生からお話を伺ってます…こちらへどうぞ」
「あ、どうも…」


さすが小五郎ちゃん、私が行くって言ったらすぐに連絡とってくれたのね…。


コンコン


「矢口です。毛利先生と花宮さんがお見えになりました…どうぞ」
「失礼しまーす」


あ、あの人が樹里さん…。


「ようこそ、毛利さんに花宮さん!」
「どうも…」
「初めまして…」


やっぱり女優なだけあって綺麗ね〜…。


「なつきちゃん、こちらはあの有名な毛利小五郎さんに、花宮優月さん…あなたも知ってるでしょ?」
「酒井なつきです…」


あ、この人……。


「花がいっぱいですね!」
「スッゲー!」
「広ーい!」


うわー…。
樹里さん、思いっきり睨んでるよ…。
子供嫌いなのかな?


「すいません、お言葉に甘えて子供達まで連れてきてしまいました…」
「いえ、構いませんわ…」


ひっ、豹変したっ!
怖すぎる…。
さすが女優ね。
まるで新一みたい。


「樹里さん、ダイビングをおやりになるんですか?」
「えぇ、まだ始めたばかりですけど…今度ご一緒しません?」
「ぜひ!」


ダイビングかぁ…。


「ねぇ新一」
「ん?」
「今度一緒にダイビングやろ?」
「ああ、行こうな」
「…うん!」


こういう笑顔を見ると、やっぱり高校2年の工藤新一なんだな…って実感する。


「わーっ!お化粧道具がいっぱい!」
「そうね…」
「うわぁ…全部高級品…」


ファンデだけで5つもある…。
これ、1個ぐらい持ってても分からないんじゃない?


「あ、これってファンデーションって言うんだよね?」
「えぇ、そうよ」


やっぱり女の子ね〜。
お化粧品に興味持つなんて…。


「コラッ!お嬢ちゃん達?お化粧に興味を持つのはまだ早いぞ…」


あ、なつきさん…。


「子供は子供らしく…ね?」
「はーい…」
「優月ちゃん、お化粧は好き?」
「あ、はい!大好きです!」
「じゃあ今度教えてあげるわ」
「ホントですか?嬉しい!」
「でも優月ちゃんは元が美人だから、そんなの必要ないかしら?」
「もうなつきさんったら…」
「あはは!そういえば優月ちゃん、あの工藤新一くんと付き合ってるんでしょ?」
「えっ!?何でそれを…」
「この前雑誌のインタビュー記事に書いてあったわよ?」
「雑誌?……あっ!」


あのクソルポライター!
書くなって言ったのに…!


「工藤くん、鼻が高いでしょ?こんなに綺麗な彼女がいて…」
「あはは…」


どうだかね〜…。


コンコン


「はい…」
「あ、真佐ちゃん…」
「成沢さん…」
「毛利さんと花宮さん、いらっしゃったって……あぁ、毛利さんに花宮さん!」


衣装からして、この人はナポレオン役ね…。


「名探偵の毛利小五郎さんと花宮優月さんですね?私、成沢と申します…毛利さんと花宮さんの大ファンなんですよ!」
「そりゃどうも…」
「あのー、私ってそんなに活躍してないと思うんですが…?」
「またまた〜!アメリカでは女版ホームズとして大活躍だったんでしょう?日本でも、数々の殺人事件を解決したってインタビュー記事に詳しく書いてありましたよ!」
「そ、そうですか…」


あのクソルポライターめ…!
日本で関わった事件は1つか2つくらいにしといてって言ったのに!
あいつ、何かいけすかない奴だと思ったらこんな事考えてたの!?


「そうだ、ご紹介します!そちらから…ジョゼフィーヌの親友、テレジア・タリアン役の田島天子さん…」
「よろしく…」
「ジョゼフィーヌの恋人、イポリット・シャルル役の新庄功くん…」
「どうも…」
「そして、この舞台の演出兼…ジョゼフィーヌのパトロン、バラス・ド・ポール役の…」
「伴亨です…よろしく…」


ふーん…。
田島さんもさすが女優ね、綺麗な人。
新庄さんも、新一には劣るけど結構イケメンだし…。
伴さんは……いいや。


「皆さんお揃いですな!」
「え?」
「中森警部!」
「どうも、毛利さん…」


あ、この人!
時計台でギャーギャー煩かった人じゃない!
そっか!
この人が青子ちゃんのお父さんなんだ!
快斗がヘボ警部だって笑ってたけど、確かにヘボそう…。


「お久しぶり…です!!」
「うっ…いやぁ、その節は…どうも!!」
「うぐ…いえいえ、こちらこそっ!!」
「グヌヌ…」


あーあ、何やってんだか…。


「本物なのかしら…彼ら…」
「あ、今日はキッド来ないと思うよ?」
「えっ…?」
「さっき優月が暗号を解読したんだ…そしたら犯行日は今日じゃなかった…」
「…そう…」


でも快斗、さっき準備があるから…って言ってた。
なんか引っ掛かる…。


bkm?

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