あの後、ちゃっかりうちに泊まりに来たコナンくん。
でもいつもの可愛い雰囲気ではなく、ドSオーラ全開でイライラしっぱなし…。
怖すぎます…。
正直、見た目が高2だったら私は号泣してますよホントに……。
「おい」
「はいっ!?」
「誰とメールしてたんだよ?」
「と、友達だって言っ」
「男だろ?」
す、鋭いっ!
探偵の彼氏をもつと厄介だ…。
「ち、違うよ?」
「…携帯見せろ」
そ、それはいくら何でもやってはイケナイ行為…!
「プ、プライバシーの」
「はぁっ!?」
小1なのにこの迫力…!
「し、新一?」
「んだよ!?」
「か、彼女が冷める、彼氏の行動1位って何だと思う…?」
「…は?」
「け、携帯チェックされる事なんだよ…?」
「……」
お願いっ!
諦めてくださいっ!
「だから何だよ?」
「……は?」
「オメーが俺に冷めるだと…?はっ!寝言は寝て言え!」
あのー…新一ってこんなに上から目線だったっけ…?
なんか、色々ツッコミたいけど何からツッコんでいいかわからない…。
「ほら、早く見せろよ」
「……」
ごめん新一っ!
快斗がキッドって事は知られたらダメなのっ!
カチ、ピピピピピピピッ!
「あっ!オメー消しただろ!?」
「あっかんべー!プライバシーの侵害をしようとしたからよっ!」
「まさかオメーまじで浮気してんじゃねーだろーな!?」
「失礼ね!してないわよっ!友達からの恋愛相談メールを、いくら新一でも見せるワケにはいかないわっ!」
嘘も方便よ…!
大事な友達の秘密は、いくら新一でも教えられないもん!
「……信じていいんだな?」
「えぇ…何も疚しい事なんて無いわ!」
よしっ!
よくやった自分!
ドSに勝った…!
「…ならいいけどよ」
あ〜良かったぁ…。
何とか誤魔化せた…。
「新一にゾッコンな私が浮気なんてするはずないでしょ?」
「…だよなぁ〜!」
「もう新一ったらぁ!嫉妬深いんだからっ!」
でも嫉妬深い新一も可愛いっ!
「…だってよぉ」
「うん?」
「俺、今こんな姿だし、オメー欲求不満になってんのかと思ったら心配になっちまったんだよ…」
よ、欲求不満って…。
「私は誰かさんみたいに性欲旺盛じゃありませんからご心配なく!」
「…そうかぁ?オメー結構悦んでるじゃねぇか!俺が突き上げ」
「やあぁーーっ!!そーゆー事を昔の新一の姿で言わないでよっ!!」
この変態言葉攻め大好きドSめっ!
私の優先順位は睡眠欲>食欲>性欲だもん!
「……心配になる気持ちはわかるけど」
「え?」
「私は今後もずーっと!新一としか、仲良ししたくないよ?」
「…わぁーったよ!疑って悪かったな…」
「えへへっ!新ちゃん可愛いなぁ〜!…あむっ」
「だから頬っぺた食べるなって!」