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Zauber Karte

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最高の名探偵


「終わったぁーっ!!」


無事、爆弾の処理に成功する事が出来た。
切る瞬間、色んな思い出が甦ってきた。
ああ、走馬灯ってこーゆー事なんだなぁ…って妙に冷静に感じた自分がちょっと気持ち悪いけど。
で、今は大地を踏み締める感触の喜びを噛み締めているところです。


「優月姉ちゃん!」
「あ!コナンくん!ど、どうしたの!?その包帯!?」
「あ…ちょっと転んじゃって…」


いや、ただ転んで出来るような傷じゃないと思うんだけど…。


「もう!危ない事しちゃダメよ?」
「う、うん…」
「それより新一見なかった?」
「あ、あれ?さっきまでここに…」


…何だ。
また事件、か…。


「折角プレゼント買ってきたのに…しかも爆弾まで解体したのにっ!褒めて欲しいのにーっ!プレゼントどうしよう…」
「あ、新一兄ちゃん言ってたよ!プレゼントは俺の部屋のクローゼットに入れておいてくれって!」
「…そっか。直接渡したかったのになぁ…」
「あ…あとこれも言ってたよ!さすが名探偵、花宮優月だなって!」
「あら、本当?」
「うん!怖がらないでよく解体できたなって!」
「ふふっ、怖かったわよ!」
「え?」
「いくらアメリカで解体経験があるって言ったって、やっぱり怖いものは怖いよ…。でも、新一が傍にいたから平気だったの」
「…そっか」


ありがとう…新一。
新一がいてくれたから、私、頑張れたんだよ。


「あ、あとね?」
「うん?」
「何で赤のコード切らなかったのかって不思議がってたよ!」
「ああ…ふふっ!」


これ、新一に言ったら笑うかな…?


「新一には内緒だよ?」
「…え?」
「森谷教授のギャラリーで、教授に新一と私のラッキーカラーは赤って言ったじゃない?」
「う、うん」
「あれね、嘘なんだ!」
「…ええっ!?」


あはは、ビックリさせちゃった!


「本当は、私の星座のラッキーカラーは青だったの!」
「そ、そうだったの!?でも何で嘘なんか…」
「…あのジジィ、なーんか嫌な予感がしたの」
「え?」
「この人、何か仕出かすんじゃないかなって…。アメリカで色んな犯罪者見てきたからなのかは分からないけど、そーゆー人物って何となく分かるのよ。探偵の勘…ってヤツかな?正直に色を伝えたらいけないって直感で判断したの!」
「……」
「でもまさか、私の言った事を鵜呑みにするとはねぇ〜…」
「…真の」
「…え?」
「真の名探偵だよ、優月姉ちゃんは…」


コナンくん…。


「…ふふっ!新一には負けるわ!」
「え?新一兄ちゃん、言ってたよ?優月姉ちゃんの方が名探偵だって」
「まさか!あのエラソーで常に上から目線でホームズ信者のアイツが?んなワケないない!」
「ハハハ…」


新一には敵わないよ…。
だって、私が一番の目標にしてる人は、紛れもなく…。


「さ、もう帰ろうかな…」
「優月!!」
「あ、小五郎ちゃん!」
「お前大丈夫だったか!?」
「大丈夫よ!心配してくれてたの?」
「当たり前だろう!お前は娘同然の存在なんだ!け、怪我はないか!?」
「大丈夫よ。ありがとう」


小五郎ちゃんにまで心配かけちゃってたなんて、何だか申し訳無いな…。


「あ、おじさん!」
「ぁん?何だ?」
「今から優月姉ちゃんちに泊まりに行ってもいい?」


まさかのコナンくんからの言葉に一瞬、驚きを隠せなかった。
か、可愛すぎるっ!


「俺は別に構わねぇが、優月に聞いてみなきゃ」
「勿論いいわよ!あ、そうだ!コナンくんにうちの合鍵あげる!」
「えっ、いいの?」
「だってコナンくん可愛すぎるんだもーん!」
「わっ!」


もう今すぐ食べちゃいたいっ!


「コアラのマーチ食べたくなったら、合鍵でいつでもうちに来ていいからね?」
「あ、ありがと…」


頑張って爆弾処理して良かった!


bkm?

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