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Zauber Karte

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新一が浮気!?


コナン君とのラブラブお泊まり会から早2週間。
あの夜以降、新一からこまめに電話が入るようになった。
でもすぐ切っちゃうんだけどね。


「今夜の試合楽しみだわ〜!」
「え?試合?」
「サッカーよサッカー!」
「ああ、サンデーカップの決勝戦でしょ?」
「あ、そういえばコナン君サッカー好きだもんね!」
「ま、まぁね…」


私達は今、学校帰りに蘭、園子、コナンくんと喫茶店でケーキタイム中。
コナンくんの飲み物ははもちろん、私がオレンジジュースを選んであげた。
若干睨まれたけどそこは敢えてのスルーで。
ってゆうか、サッカー好きなところまで新一にそっくりなんて不思議…。


「ねぇ!どっちが勝つかしら?」
「さぁ…。私は興味無いなぁ…」
「私も〜」
「何よ!ノリ悪いわね…」


だって興味無いんだもん、仕方ないじゃん。


「あ!そういえば最近あの推理オタク、学校来ないけど何かあったの?」
「あ、そういや見かけないわね…そのもう1個の指輪の持ち主…」
「うん?ああ、何か厄介な事件が沢山あるって言ってうちにも帰って来てないよ?」
「「…はあー!?」」
「ひっ…!な、何か…?」


何でいつも私が責められる立場なの…!


「あの推理之介ったら!優月を放って何やってるのよ!?」
「…あ、新一くん、本当は女のところに入り浸ってたりして〜!ニヒヒヒ!」
「……園子…」
「……」


園子が気持ち悪い…。


「ねぇ、優月は心配じゃないの?」
「もちろん心配だよ?ちゃんとご飯食べてるかなとか、ちゃんと寝てるかな〜とか…」
「そーゆー意味じゃなくて!」
「えっ?」


じゃあどーゆー意味?


「新一が実は浮気してるかもとか!」
「ああ、そっちね!全然!無い無い!」
「え?何で?」
「だってあの人、私にゾッコンだもん」
「「……はいはい」」
「……」


な、何故ため息混じりなの…。


「そういえば、もうすぐ新一の誕生日でしょ?」
「……」


誕生、日…?


「…ああっ!!」


や、ヤバイ!!
すっかり忘れてた…!!


「…優月姉ちゃん?」
「な、何!?コナンくん」
「もしかして…新一兄ちゃんの誕生日、忘れてた?」
「えっ!あ、いや」
「がきんちょ聞いてよ!優月ったら去年も忘れてたのよー!」
「そ、園子!」
「そうそう!私達が今みたいに聞いて思い出したんだよね〜」
「ら、蘭!」
「…へー…」


あーもうっ!
私って何で毎年忘れてんだろうバカバカバカっ!


「で、でもさ!新一帰って来ないと思うし、今年は電話だけでいいかなぁ…って思っ」
「「そんなのダメに決まってるでしょ!!」」
「……ハ、ハイ」


うぅ…。
この2人怖いよ…!


「じゃあ今からうちに寄る?」
「え?」
「新一のプレゼント!何にするか一緒に悩んであげるから!」
「蘭…!ありがとうっ!」
「私はパス。この後サッカー見たいから」
「園子、ひどい…」
「何か言った!?」
「イ、イエ…」












「…あれ?」
「「えっ?」」
「事務所の前に誰か立ってるよ?」
「あ、本当!依頼人かな?でも今お父さんいないのよね…」


…ま、たまには頭使った方がいいわよね?


「…じゃあ私が話聞こうか?」
「え、いいの?」
「うん!新一の事色々聞いてもらってるしね」
「ありがとう優月!」
「いいえー」









「えっと…赤木量子さん、米花高校1年生ね…。それで?貴女の依頼って何かしら?」
「…………」
「…赤木さん?赤木量子さん!?」
「…あ、はい!!」


何なの?
さっきからボーッとしちゃって…。


「依頼って何かしら?」
「じ、実は探して欲しい人がいて…その人、学校にも行ってないみたいで…。私、どうしたらいいか…」
「あらま…。じゃあ写真とかはある?」
「あ、はい!これです…」
「どれどれ…っ!!」


これ…これはっ!?


「「新一!!?」」
「な、何で…」


何で!?
この人新一とどーゆー関係なの!?


「彼を知ってるんですか!?」
「し、知ってるも何も…」
「教えて下さい!彼は今どこに!?」
「し、新一は今放浪中なんで私もサッパリ…」
「……」


私が探してもらいたいくらいよっ!


「ねぇ、新一兄ちゃんに何か用なの?」
「そうね。私も聞きたいかも…」
「あ…えっと…」
「うん?何かしら?」


もじもじしちゃって何なのよ…。


「じ、実は…」
「うん?」
「私と彼…」
「うんうん?」
「付き合ってたんです…」


………は?


「「ええ〜〜っ!?」」


えーっと…


「付き合ってた!?新一と!?」
「は、はい…」
「……あのスケベ推理オタク!優月っていう可愛い彼女がいながら…!」
「き、きっと何かの間違いだよ!ホラ!よく似た人とか」
「間違いじゃありません!私、新一さんとキスまで済ませました!」


キ、キス……………?


「そ、そんなワケないよ!これはなんかの」
「子供は黙ってなさい!!」
「…は、はい」


それよりも私は蘭が怖いよ…。


「ねぇ量子さん?」
「は、はい!」
「あなたの家に案内してくれない?」
「…え?あの…新一さんは…」
「私ね、ちょっと色んな事情があってアメリカで探偵やってたの」
「あ…そういえば聞いた事があります!アメリカに女版シャーロック・ホームズがいるって…」
「あら、知ってるなら話は早いわ!私が解決してあげる。あなたが抱えてる、本当の事件をね…」
「…え?」
「新一と恋人だなんて嘘までつく位困ってるんでしょ?」
「っ…!!」
「ちょっと優月…何で嘘ってわかるの!?」
「え?そんなの、私を放って浮気するような男じゃないって分かってるからよ」
「……」
「優月…」
「さ、あなたの家に案内して!緊急事態なんでしょ?」
「は、はい!!」


bkm?

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