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Zauber Karte

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Merry Xmas


今日は12月24日。

そう!Christmas!
恋人達が激しく求め合う日でもありますね。
新一にイルミネーションを見に行きたいってワガママ言ったら二つ返事でOKしてくれたの!
あの新一が…って思ったけど、あの私の勘違い丸出し事件から、かなり優しくなった新一。
恋人の変化って、結構嬉しいものだなって思う。
で、いざ行かん!と思って玄関出たら、事件の神様が新一を呼び出したワケで…。


−手っ取り早く解決してくっから、オメーは家で待ってろ!−


って叫びながら自転車漕いで行っちゃったワケで…。
私は健気におうちで待ってます。
でも…


「いくら何でも遅いっ!!」


もう25日になっちゃったじゃない!!
携帯に連絡しても電源入ってないし…。
夕飯、外で食べようと思ってたから何にも無いし…。
ああ、お腹空いたなぁ…。
1人寂しくカップラーメンでも食べよ…。


−Jack!−
−Oh,Rose!−


カップラーメンを1人寂しく食べ終えた私は、1人寂しくタイタニックを鑑賞中…。
コイツら終わったな…とか思わないでよねっ!?
暇だったから見てるのっ!


「ああ〜ジャックが沈んじゃう〜!」


ローズの気持ち考えると死にそうにツラい!!
涙無しじゃ見れないよこれっ!!


「ふあ〜…眠い…」


ちょっと仮眠とろうっと…。
ああ…工藤家のソファはいつ寝ても気持ちいいなぁ…


「……ん…」


目が覚めると一番に愛しの恋人の顔が目に入った。


「し、新一っ!?」


ななな、何で頭に包帯巻いてんの!?


「ん…あぁ…起きたか」
「起きたか…じゃないわよっ!何なのよその怪我!」
「ああ、実はな…」
「……な、何ですって〜!?」


事件自体はちょちょいのちょいで解決したらしいんだけど…


「は、犯人に瓶で頭殴られた…!?」
「俺とした事が…油断してた」
「……」
「……優月?」
「…犯人ぶっ殺してくる」
「お、おい!落ち着けって!」
「これが落ち着いていられるかっ!」
「オメーが殺人犯になってどーすんだよ!?」


…それもそうね。


「でも、私の新一にそんな酷い事するなんて……。う…うえぇーーん!』」
「俺なら大丈夫だから!な?」
「もう探偵なんかやめて2人でのんびりしようよー!」
「……まぁそれも悪くねぇけどよ」
「…けど何さ?」
「オメーも探偵なら俺の気持ちわかるだろ?」


わかるよ?
わかるけどっ!
心配だよ…。
でも新一は絶対やめないんだろうなぁ…


「…次は油断しないでね?」
「ああ!っつーか…ごめんな?昨日…」
「いいよいいよ!また来年があるしね!」
「…でもオメー、泣いてただろ?」
「あ…」


あれはジャックの死による哀しみに向けた涙だなんて言えるはずがない!


「も、もう大丈夫だから!心配しないでよ!」
「…ふーん」


うわ…。
いつも思うけど怪訝な表情してる時の新一って怖いよ…!


「あ、それよりクリスマスプレゼント!」
「お、サンキュー!」
「手袋だよ!気に入った?」
「すっげー嬉しい!ありがとな優月!」


もうこんな反応されちゃうと何でも買ってあげたくなっちゃう〜!!
……あ。
何か男に貢いじゃう女の気持ちがわかった気がする…。


「ねぇねぇ、私には?」
「え?……はぁ〜…。まだ気付いてねぇのか…」
「え??」


何?何?
気付かないって何?


「…手」
「手?見るの?」
「…ああ」


自分の手を見ると、左手の薬指に銀色の物体が…。


「……ここここ」
「オメーは鶏か?」
「こっ!これって…!」


新一の薬指にも同じ銀色の物体がはまってて…。


「ペペペペペペ」
「……オメー大丈夫か?」
「ペアリングですかっ!?」
「…その響き、恥ずかしいからやめろ」


きゃーーっ!
新一とペアリングが付けられるなんてっ…!
しかも私が好きなブランドっ!!


「何で私が好きなブランドなの!?何で私がペアリングしたがってたってわかったの!?」
「俺、観察力すげーから!」
「もう新一大好きっ!ありがとうすっごく嬉しいっ!!」
「そんなに喜んでくれるなら、買ってやって良かったな」


あ。
もしかしてこの前のって…


「ねぇ」
「ん?」
「この前蘭と部屋にいたのって…」
「そうそう。プレゼントって何やればいいかわかんねぇからさ、蘭に色々相談してたんだ。まぁ結局、オメーが前見てた指輪の話したらそれ買ってやれって言われたんだけどな」
「…そっかぁ」


もう2人共大好きっ!


「あっ!そういえば昨日有希ちゃんから電話あったよ?」
「は!?何て言ってたんだ!?」
「優作ったら酷いのよ〜!から始まり、すぐ帰るから一緒にクリスマスパーティーしましょうで終わった」
「はぁ〜…また父さんとくっだらねぇ喧嘩したのかよ…」
「あははは…。あ、じゃあさ」
「ん?」
「有希ちゃんいるなら仲良し出来ないね?」


親がいる時はさすがにね…。


「…何でそーなるんだよ?」
「…はい?」
「オメーが声出さなきゃいいだけだろ?」
「へっ?あ、あの新一さん?なにを言っ」


バンッ!!


「新ちゃん!優月ちゃん!メリークリスマス!!」


我が家のハリケーン、有希子登場。
この後、私は新一から声出し禁止プレイを命令されたのでした。


bkm?

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