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Zauber Karte

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閃きの果実


閃きとは、果実が熟れて落下するようなもの。
日々、1つのことを考え続けると、ある日、ぽとんと落ちてくる。
わたくし、花宮優月は閃いちゃいました!
この間の出来事から3日…。
私はどうも、往生際が悪い性格のようだ。
どうしても私は諦めきれない…!
閃きは執念から…。
そう、私は何としてでも中学生時代の工藤新一が見たい!


「え…っと…あった!」


私が今、何をしているのか…。
「事件が俺を呼んでんだ!」って叫びながら出ていった新一くん。
その隙に、新一の部屋に忍び込んだ。
それにはちゃんと理由があって…。


「フッフッフッ…」


これよこれ!
これさえあればNo problem!


翌日───。


「蘭!園子!おはよ!」
「おはよう優月!」
「あんた今日はヤケにテンション高いわね〜」
「ねぇねぇ!蘭にお願いがあるんだけど…」
「え?どうしたの?」
「あのね?実は…」
「……あ、それいいアイディアね!いいよ!」
「蘭!Thank you!あなたは天使よっ!」
「あんた、そーゆー趣味あったんだ?」
「違うよっ!今回だけ!」
「じゃあさ、帰りにうちに寄って行って?」
「うん!よろしくねー!」
「可愛い優月の言う事なら任せて!」


帰宅後───。


「新一ぃ!」
「うわっ!急にどうしたんだよ?」
「これ着て!」
「はぁ?……これって!?」
「お願い!」
「バ、バーロ!何言ってんだオメーは!」
「…工藤家出て行」
「着りゃいーんだろ着りゃあ!」
「さっすが分かってらっしゃる!」


――――――


「うわぁ……!」


かかかか、かっこいいっ!
カッコいいよ新一っ!
最高よっ!
普段のブレザーもいいけど、学ランもいいっ!


「…で?」
「うん?」
「何で俺も優月も、帝丹中の制服着てんだよっ!つーかオメーは何処で入手したんだっ!」
「蘭から借りたの!えへ!」
「ったく…何でこんな事してんだよ?」
「だってー!」
「んだよ?」
「私の知らない、中学生の新一が見たかったんだもん…」
「……(か、可愛い事言うじゃねぇか…)」
「ところで、セーラー服似合ってる?」
「…オメーは何着ても似合うっつーの!」
「……新ちゃん!」
「な、何だよ…」
「このカッコで仲良くしよ?」
「はぁ!?」
「たまには違う制服もアリだと思うよっ?」
「……」
「……」
「……」
「…お願い、新一ぃ…だめぇ…?」
「…(プツン)」


ドサッ


「おわっ!」
「…結構そそるな」
「きゃーさすが私の恋人っ!」
















「んっ、あっ!…新一…激しっ…!」
「…(ヤベェ、ハマるかも)……」


bkm?

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