うたかた
Because there was that pain, there am me now.
home
■
ふと見上げれば空を青く
それを見えない目で彼女は見ている
光を感じるのだ、と
そう微笑んだ彼女は
全てを理解しているように見えた
一枚隔てた先へは行けないと
内側が自分の世界なのだと
言外に含ませる雰囲気は
どこか、私と彼女の心のようで
いつか、と願えば
いずれ、と囁くように
確かに私と彼女の距離は
見えないほど広がっていた
それを未来というのか
それを逃避というのか
確かに私と彼女の距離は
等しくゼロであった
- -