米と塩の味じゃなかった
おむすび事件で瀕死状態のナユタ
放った一言。

表機関幹部達が修練に励む中
疲れてお腹を空かしているだろうと
おむすびを握って持ってきたティオ

それを誰よりも早く食べたかったのは
当然彼女に一途な彼なわけだが
大喜びでおむすびを口にした彼
そして彼に続いてすぐに手をのばした
ドジ男馬鹿に異変が。

被害者Nは顔面蒼白
ガクッとうなだれて喋らなくなり
被害者Lはにこやか笑顔のまま
石像のように固まって動かなくなり
被害者Rは白目を剥き
狂ったように壁に頭を打ちつけた。

一部始終を見ていたピアジェ
おむすびに何を入れたのかと問うと
「お米とお塩だけど……」
というまさかの返答。
作った本人もこんな惨事になるとは
思ってもみなかったようで大慌て。
彼女が真面目な性格だと知っているため
周りも怒ろうにも怒れなかったようだ。

最初に食べた三人の異変に気付き
他の者達は食べなかったため
最小限の被害で済んだようだが
事件以来誰かさんが料理を計画すると
幹部が総出で阻止する。あくまで
本人の良心を傷つけないよう遠回しに。


余談だが
被害者メンツはこれがトラウマで
おむすび型に形成された米を見ると
拒絶反応が出て食べられないらしい。
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