どうしようもない黒荒 2

・新開+黒→←荒

・新開さんと黒田くんの間に愛はない

・黒田チャンが荒北さん好きすぎてヤンデレ風味

・なんだけど荒北さんは後輩に手を出すのはダメだろとか真面目なこと考えて黒田ちゃんに本心は告げてない、つまり黒田チャンの一方通行に見えて実は両思い

・荒北さんにムラムラしっぱなしの黒田ちゃんはプレイボーイ新開さんといかがわしい関係に走る



「オイ新開」

「ん?どうした靖友」

平日、雨。
じめじめとした夏に入りかけの空気の中でも、荒北さんの声は俺の聴覚を心地よく震わせてくれる。
その声が俺を呼んでくれたときなんかはもう、あれだ、どうしようもなくむらむらときてしまう。
ついでに言えば俺も健全な男子高校生なわけで、いつもの荒っぽい声質より縋るように俺にねだってくれる荒北さんの妄想を勝手に頭が展開させてしまったり。
率直に言うならば、もう我慢ギリギリの所まで追い込まれるということだ。
荒北さんはどう思うのだろう。
今あんたが話してる新開さんは昨日俺と寝て散々ヨがってた人です、ちなみに俺はそんな新開さんを荒北さんに置き換えてセックスしてます―なんて言ってしまったらどうなるのか。
俺に向けられるのは果たして軽蔑か、増悪か、呆れか、それともそれ以外の何かか。
いずれにしても美味しすぎる視線を想像しただけで、心の奥底から泥のように黒く汚い欲望が沸き上がる。
あれもしたい、これもしたい、際限なく溢れる妄想に歯止めなんて利くはずもない。
俺の脳内で荒北さんはいつでも真っ黒に汚されているのだ。




[ 10/35 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -