観察者Kの遭遇
※黒子が腐男子です
※黒子が宮高を妄想しています
※キャラ崩壊注意(特にどっかのK君)
王道展開ほど、ひとを虜にするものはありません。
観察者Kの遭遇〜横暴系
MさんとHSK
T君の場合〜
どうも、観察者Kです。
ちょっと今、すごいもの目撃しちゃってます。
今いいところ過ぎて目が離せません。何ですかあれ。何ですか。
壁ドンじゃないですか。
知らない人はいないであろうこのシチュエーション。背後は壁、前は彼の人、横には腕。どう足掻いても(多分)逃げられないあの体勢。
それが友人と友人の先輩によって再現されている。因みにお二方は男性です。ここ重要。
今日は壁ドンされている方、友人の高尾君との約束があってここへ来た訳ですが、まさか待ち合わせ場所でこんな光景を見ることになるなんて。見せつけてるんです?
「――…お前さぁ」
状況 が 動きました 。
壁ドンをその長身によって完璧に決めている高尾君の先輩、宮地さんが腕の中の彼を見下ろしているわけですが、高尾君の頬が引きつっているのが見えました。まさかあのコミュ力黒帯5段くらいの高尾君がたじたじになるほど追い詰めたんですか? か?
高尾君は何気にクラスで一番もててるタイプのHSKです。そんな高スペックの彼を落とさんとしているのは彼の学校の先輩で、顔立ちも整っているし密かに想いを寄せる人が多いのではないかと予想されるイケメン、宮地さんです。たまに緑間君や高尾君関連で会うと声をかけてくださいます。
やはり先輩×後輩は王道ですよね、そんなことを思いながら電柱の陰で待機。
「お前、黒子と付き合ってんの?」
…………………。
……………………………なに?
うっかり風化したキャラが更にぶれるほど驚きました。
何を言いますか宮地さん。僕は腐ってるだけで異性とすらお付き合いしたことないというかほんとに何言ってるんですか。
「ダメっすよ!? 黒子は俺のなんで!」
いや君のじゃないですよ。
「んなこと訊いてねえよ。付き合ってんのかって訊いてんだよ」
これはもしかして高尾君が独り身か確認してるnあ、壁蹴った。
「そりゃ、付き合ってはないっすけど! でも渡さないすから!」
「あ、付き合ってないんならいいわ」
あああ壁ドンが解かれてしまいました惜しい。何が惜しいって、いろいろ。
「緑間ともねえよな。あれだしな。つうことは遠慮なく落とせるな」
「ちょ、だからダメですって」
「うっせえ轢くぞ」
遠慮なく落とせるとかさらっと言っちゃえるところがイケメンですよね。
これから先輩から後輩への猛攻が始まるのだと思うと一眼レフを購入したいくらいだなと頭の中で金額を計算していたら、高尾君と目が合いました。
「え、ちょ、いつからいたの」
「今ですが」
嘘ですが。
「あ? ……ああ、黒子か。高尾お前先に言えよ」
こちらに気付いた宮地さんは、わざわざ僕に歩み寄ってくしゃりと頭を撫でてくれました。脚が長いですね。コンパスが憎い。
「宮地さん俺らこれから映画行くんで!」
「別に今度でもかまいませんよ。邪魔してすみません」
「何が!? つうかやっぱり前からいただろ!」
ぐいぐい僕の肩を押しやる高尾君に宮地さんの蹴りが入るのを眺めながら、愛ある暴力っていいなと思ったりしました。
では僕は映画を見てから、高尾君からいろいろ聞き出してきます。
今日の観察結果:
壁ドンは究極にたぎる。(ただし、他人に限る
(まあ今日のとこは帰るわ。次からは容赦しねえけど)
(高尾君追わなくていいんですか? 追いかけて服の裾を掴まなくていいんですか!?)
(いや何でだよ!)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>エリア様
大変お待たせ致しました、管理人の凍です
リクエストを頂いてから相当な時間が経ってしまいまして……申し訳ありません
高黒宮は個人的にもとても好きなので、書く機会をいただけて嬉しかったです。いいですよね先輩後輩…
これからも細々と続けていこうと思いますので、まだ見ていただけるなら呆れずお付き合いしてくださると嬉しいです
ご参加ありがとうございました!
2015/02/06