1周年番外編リクエスト | ナノ

観察者Kの衝動

※黒子が腐男子です
※黒子が緑高を妄想しています
※キャラ崩壊注意(特にどっかのK君)



















例えば主従関係とか、逆転しても美味しいものって、ありますよね。







観察者衝動

〜女王様M君とHSKT君の場合〜






「これとかよくねえ?」

「俺の今日のラッキーカラーは紫だ」

「ラッキーカラーってその日一日じゃんかよ。つか百歩譲って俺のに合わせろよ」

はいどうも、観察者Kです。

今日偶然バッシュを見に来たら、秀徳の某名コンビに出逢いました。これぞ運命なのだよ。

さっきからこのバッシュがどうとかここがいいとか。これ明らか放課後デートですよね。これ似合うー? とか言ってる高尾君女子力高杉。

「なー、これいいと思わね? 黒子」

「…………、え?」

「うん?」

「え、ああ……いいんじゃないですかね、はい」

並ぶ二人を網膜に焼き付けていたところで話を振られたので、動揺してしまいました。鷹の目、ここでも僕の邪魔をしてくるとは……やはり侮り難い。

「なんか適当じゃね、返事」

「……黒子に意見を求める必要はないだろう」

「いやーなるべくいろんな意見聞きたいじゃん?」

「………」

緑間君が高尾君を見つめているこれ写メっていいですかねばれますかね。緊張してるのか何だか二人とも目付きが悪く見えますっていうかまるで睨み合っているかのように熱く見つめ合っちゃってそういうのは他所でやらないでください。

「……黒子はどんなやつ探してんの?」

「いえ、僕はちょっと立ち寄っただけなので、これといっては」

「そか。まあでも試しに履いてみたら? これとか」

「……こっちのメーカーの方が耐久性がいいのだよ」

まさかの緑間君からの推薦キタ。

一体どういう要因が彼をデレさせたのか……まさか僕から高尾君を遠ざけるために? そんなことしなくたって僕は君の高尾君を取ったりしませんしでも嫉妬とか大好物ですありがとうございます。

「……珍しいねー真ちゃん。もっと奥手だと思ってたんだけど」

「お前に易々と近づけさせる訳がないだろう」

何だこれ告白か。

「うぐ……っ」

「えっ、黒子!?」

「おい、どうしたのだよ!」

高尾君が緑間君の肩を支えにして試しにバッシュを履いているのを見ながら、萌え過ぎて目眩して近くのベンチに座り込んだらめっちゃ心配されました。すいません大丈夫なんで。

「あんま無理すんなよー?」

高尾君が僕の隣に座って肩に手を回して来ました。いつもこんな感じで緑間君と密着してるんですか? そうなんですか?

「あ、そーだ、俺が今履いてるやつ好きなメーカーのやつでさあ? 履く? 履かしたげるよ?」

脚を組んで靴紐を解こうとした高尾君の手より先に、テーピングをした手が靴紐の端を摘まみました。

「履かせるなら俺がやる」

緑間君が、あの女王様が、高尾君の、足首を掴んで、跪いて、ひざ、ひ――

「……いやいやいや、俺が履かせるって言ってんじゃん」

「履かせるついでに何をするつもりだ?」

ピロリーン

「え?」

「何?」

手が勝手に動いて、写メを撮ってました。

………やべ。

「……あ、あは」

誤魔化すために、苦し紛れで笑ってみました。僕も相当テンパってますね。こんなんじゃ誤魔化せないってわかってるんですけ、ど?

「み、緑間君? 高尾君?」

二人とも俯いたまま動かなくなってしまったので、ちょっと僕もどうしていいのかわからないのですが。

取り敢えず、もう一枚撮っていいですかね?













今日の観察結果:

かしづくスタイルは文化遺産。













(なー、今度二人で買い物しねえ?)

(おい、高尾!)

(僕と二人では意味がないのでは?)

(えっ、どゆこと)

(お前と二人では駄目だという意味だろう)

(まあ緑間君だけでもダメなんですけどね)

(………!?)



















 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

>>マツリ様

大変お待たせ致しました、管理人の凍です

温かいお言葉を頂いたにも関わらず、随分長い間お待たせしてしまいまして……申し訳ありませんでした

観察者Kの緑黒高編はいつかこんな感じで書こう、と思ったまま放置しておりまして、書かせていただけてとても嬉しかったです

緑間君と高尾君のコンビは私個人も特に好きなので、少しでも楽しんでいただけたら幸いです

時間が流れてしまいましたが、お気遣いの言葉も本当にありがとうございました。まだまだ寒い季節、マツリ様も身体にお気をつけください

それではもし宜しければ、どうぞこれからもお付き合いください。企画ご参加ありがとうございました!


2015/02/06

「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -