山坂(pdl)
2015/04/01


「あのね」

アニメが始まってから初めて自分の方に視線が向けられた。大きな目に自分が映る。

「本当はね、俺、もっと坂道くんと話したいし、坂登りたいし、手繋ぎたいし、抱きしめたいし抱きしめてほしいし、キスだってしたいし、好きって言ってほしいんだ」

ずいっと身を乗り出す。

あ、顔真っ赤。

「ねえ、坂道くん」

「な、な…に?」

「キスしていい?」

返事を聞く前に、唇を押しつけた。


「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -