腰→束縛
※レグリ※




 一人暮らしをしているグリーンのマンションに、入り浸ることが多くなったレッドは、その居心地の良さに甘えている。


 白いシーツの敷かれたベッドの上。グリーンの浮き上がった腰骨に、キスを落としたレッドは一人、笑っている。お互いに全裸のまま、行為が終わった後の気だるい空間での出来事。グリーンは眠りについている。無茶をさせたのはレッドだ。
 後ろから抱きついて、グリーンのお腹に手を回し、腰を引き寄せてレッドも横になっていた。

(肌、白いなぁ)

 そんな感想を抱きながら、ふぅーと息を吐いた。
 深夜の静寂の空間で、グリーンの寝息だけが微かに聞こえて来る。自分の心臓の音が全身に響きながら、居心地が良い。
 この瞬間に、レッドはグリーンが自分から逃れられないと思える。幸福を感じる。日頃、ジムリーダーとして働いているグリーンが、様々な人間と関わっていることも知っているのだが、やはりレッドとの絆が一番確固たるものであることを実感するのだ。
 それが、烏滸がましいことであると、思われようが関係がない。

 至福の時は、自分のものであれば良いと。
 レッドは思いながら、瞼を下ろした。


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