背中→確認
※引っ付くジュンと引っ付かれるコウキなコウジュン※




「ひっつきむーしひっつきむーしはーなれーないー」
「って歌を子供の頃に歌ってたね」
「なんか思い出した」
「ジュンってタマに良く分かんないよね」
「俺もコウキってタマに良く分かんない」
「お互い様か」
「そりゃ違う人間だもんなー」
「まぁ、悪い気はしないけどね」
「俺もコウキに引っ付くの、好きだぜー!」

 そうやって。笑顔のジュンの奥に潜む寂しさを感じて、コウキは笑顔を返す。
 まるでこちらは何も悟っていないとでも言うような顔で。
 コウキは、ジュンが背中に顔を埋めることも許した、
 必死に、そうやって確認をする彼が、コウキは大好きだった。

(ジュンは、可愛いなぁ)

 一番、愚かなのは誰だろう。
 しかし。誰も救いなど求めてはいない。
 この心地良い波に浸って、彼らはいつまでもこうしているのだ。
 それが幸せである。と、疑わない。


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あとがき
コウジュンの相互依存性について。

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