『あ、は組の良い子達が遊んでる』 暇だったからと訪れた五年ろ組の教室で、窓の外に見えるは組の子達を見ながら私は呟いた。 「お〜…元気だなぁ、あいつら」 『そだね〜…うん。…ところで、鉢屋さんよ?』 「何」 『私は暇潰しに此処へ来たのに、何故この教室には君一人しかいないんだね?』 此処に来たら雷蔵やハチもいるだろうと思ってわざわざ来たのに! 何故三郎しか居ない、むしろ何故三郎だけ居る。 「雷蔵は今日は図書委員に行ってる。ハチはまたアレだよ、アレ」 『…また毒虫が逃亡した訳か』 雷蔵もハチも、聞く限りだと直ぐには戻っては来ないだろうな…。 因みにその他クラスメイトは?と聞いたら「知らね〜」と返ってきた。 知らんてお前どういう事だ。 『あ〜あ…三郎だけ居られてもつまんない〜…』 「名前お前マジ殴るぞ。つか暇ならは組に交ぜてもらえよ」 『いやそれはいい。…あ、でも小さい子とは遊んでみたいかな!可愛い!』 「お前子供好きなの?」 『うん、大好き』 小さい子に限らず子供はみんな可愛いと思うよ! 無邪気で素直で、何より癒されるし! 『小さい子見てると「あ、私も子供欲しいなぁ」って思うわ〜』 「は、何いきなりキモ」 『三郎後で殴る。…でね!』 「続けるのかよ」 話をすぐ戻そうとした私を三郎が呆れた目で見てきた。 いいじゃない今は語りたいんです! 『私さ、この学園を卒業したら素敵な旦那さん見つけてさ、可愛い子供産んで幸せに暮らしたいのよ〜』 「ふはっ、お前が素敵な旦那さん見つけるとかウケる!」 『ちょ、本気で殴るぞ三郎!!』 「や、だって名前が素敵な旦那見つけられるかすら不安なのにさ…ははっ…!」 人が夢見ている事を普通に笑うってこいつ…!! ていうかもう色々失礼だよね!そりゃ今も旦那さんどころか彼氏すらいないけどね! …ヤバい、自分で言ってて泣きそうだ。 「まあ、あんまりにも嫁ぐ相手いなさすぎたなら私が旦那になってやらなくもないけど?」 ニヤニヤしながらそう言ってきた三郎。 何だそれ、からかうにしてもちょっと酷いでしょ! 『いえ結構!あんたみたいな変態に誰が嫁ぐか!』 「ふ〜ん…」 『大体そういうのは本当に惚れた女の子に言えっての…』 …本当は三郎の事はそんな嫌いじゃない。 むしろ最近はこいつの事を好き…というか何というか…。 正直さっきの発言を聞いて、少し心臓が跳ねたのも事実。 だから尚更、冗談だと悲しくなる。 「…お前バカじゃねえの?」 『…っ何よ!そういう三郎も冗談が過ぎ…』 ふわり。三郎の匂いが私を包んだ。 …え、何ですかこれ?ナゼ抱キ締メラレテル私? 『ちょちょちょちょ…!!さぶっ…何して「せっかく俺が告白してやってるのに」…ふぇ?』 「だからぁ〜!…ああもう!!名前が好きだから将来嫁に来いって言ってんだよ!!」 『さぶろ…』 嘘じゃないよね、嘘じゃないよね。 三郎から伝わる鼓動が早い。 期待、しちゃってもいいの? 『…からかってました、だったら怒るよ』 「どれだけ俺に信用が無いわけ」 『…だ、だっていつもからかって…』 「本気だよ。此処を卒業したら一緒になろう、名前」 『う…あああああん!!』 「お、おい泣くなよいきなり!」 『もし捨でたら毒盛っでやるんだがらあああああ…っ!!』 「怖っ!!捨てねえから大丈夫だよ、バーカ」 幸福未来図! (…つう訳で、今夜お前の部屋行くな) (うぇ…………え?) (いや〜…早く欲しいな、子供。て事で頑張れ!) (ば…バッカああああああああ!!!!) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ お初鉢屋夢! 何これグダグダすぎるw 思い付いたままに書いただけなので誰おま状態ですね分かります\(^p^)/ → |