「なー、一緒に寝ていい?」

お泊まり会と言う名の飲み会の後は、必然的に雑魚寝になる。
潰れた順にタオルケットを掛けていくのだが、エレキだけは最後まで潰れなかった。

「良いけど、狭いぜ?ここ」
「全然いーよ」

俺が身体を横たえると、エレキもくっつくように横になる。

「あったけー…」
「ガキみたいだな、お前」
「ガキだよ?俺は」

リモコンで照明を落とすと、本格的に眠る体勢になる。エレキは胸元に身体を寄せて、見上げてきた。

「だからさ、甘やかして?」

一瞬だけ、唇に感触があった。

「!!!」

エレキは驚きすぎて声も出せずにいる俺を見て嬉しそうに笑うと、
「おやすみ、続きは起きてからね」
と恐ろしいことを宣言して眠ってしまった。

時刻は午前2時30分。
夜明けまで、残り約3時間。



エレキ×デュエル
『宣戦布告』




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