『んじゃ、皆もっともっと楽しんでってくれよな!』

マイクパフォーマンスに返すような黄色い悲鳴が会場内に響き渡った。役割を終えた円城寺は観客の視界から自分が消える最後まで満面の笑顔を浮かべたまま手を振り、同ユニットの大河と牙崎もそれに続く。
光と熱に満たされた空間から舞台裏へと降りれば、出番を前に緊張している他ユニットのメンバーと、最後のアンコールに備えて休憩を取っているメンバーが静かに会話をしていた。
その中で、簡素なテーブルに置かれていたミネラルウォーターを数本手に取ったプロデューサーは興奮した様子で三人へと駆け寄って感想を述べる。その賞賛の嵐に円城寺は思わず照れ臭さから苦笑いを浮かべ、大河は悟られないようストールで鼻から下を隠し、牙崎は口元を歪めて余すことなく受け止める。
出番が終わり、他のユニットと同じようにアンコールまでの休憩を指示された彼らは渡されたペットボトルをそれぞれ手に取ると、空いたスペースへと移動した。


「……」
野外に設置されたステージ裏にはモニターが設置され、画面にはパフォーマンス真っ只中のユニットが映っている。牙崎は日が落ち暗くなり始めたその場所で、その画面を食い入るように眺めていた。
彼の周りに人影は無い。そもそも、彼は多人数と馴れ合うことが好きではなかった。
足りない。
もっともっと、あの聴衆共を魅了してやりたい。
身体の奥からはまだまだ熱いものが湧き上がっており、熱が冷めるには時間以外の何かが必要である。舞台への乱入を固く(彼なりに信頼しているプロデューサーから)禁止されている牙崎は大きな舌打ちを一度行うと、ペットボトルの中身を空にして徐に歩き出した。
汗でべたつく身体で夜風の涼しさを感じながら彼が向かったのは、アンコール待ちのユニットが待機しているエリアである。疲れ切った様子の者も居れば、先程までの彼と同じように、モニターに釘づけになっている者もいる。
その中で目的の人物を見つけた牙崎はずかずかと歩み寄ると、彼のステージ衣装であるストールを引っ掴んだ。
「って!」
「おいチビ、付き合え」
「はぁ?」
今にも喧嘩を始めそうなやりとりだが、近くにいたメンバーは「また始まったか」と言った様子で彼らを止めることはない。
中でも315プロ内でも年長者の部類に当たる渡辺に至っては、微笑ましげに見つめている。
「俺、今見てんだけど」
「それがオレ様に関係あるか? とっとと来りゃ良ィんだよ」
「……お前な!」
余りに自己中心的な牙崎の言い分に苛立った大河が幼さの残る表情でじろりと彼を睨みつけ、声に怒りを滲ませたところで立会人からストップが掛かる。口の前で人差し指を立てて間に入ったのは、渡辺だ。
「アンコールまでまだ時間あるし、風に当たってきても良いと思うよ。大丈夫、このライブの映像はプロデューサーにダビング貰うって話になってるから」
言外に牙崎の相手を頼む、と言われたタケルは腑に落ちきっていない表情を浮かべつつも、牙崎に向き直る。対する彼は自分の我侭が通ったことに満足げな笑みを浮かべつつも、どこか余裕なさげに身体をそわつかせていた。
「……じゃあ、いってきます。アンコールまでには戻るってプロデューサーに言っといてください」
「うん、気をつけて」
それじゃ、とパーテーションの隙間に少年二人が消えて行く様を見守っている渡辺の下に、不自然な程に黒い髪の青年、鷹城と、それとは逆に滑らかな金髪の少年、ピエールが歩み寄る。
「……喧嘩とかしないっすかね」
「大丈夫だって、喧嘩するほど仲が良いって言うでしょ」
「ケンカ、よくないよ? ボク、止めに行く?」
「大丈夫大丈夫。ほら、今丁度咲ちゃんがセンターだよ! やっぱり可愛いね〜…!」
「……」
なんだか誤魔化された気がしないでもない。そう思いつつも、敢えて首を突っ込むのも野暮だろうと判断した鷹城は空いていたパイプ椅子に腰を落ち着けると、画面に釘付けになっている渡辺とピエールの横顔を眺めることにした。


暦の上では秋を迎えているこの時期、空気を暖めていた太陽が無くなると途端に気温が下がる。肌の露出が多い衣装を着込んでいる彼らは比較的慣れがあるとは言え、肌寒いものは肌寒いのだ。
人気の無い場所へと歩き続ける牙崎の背中を視界に捉えながら、大河は大きく溜息を吐いた。彼はこれから自分の身に起きる出来事を経験上察しているからだ。
丁度良い場所を見つけたらしい牙崎は口の端を吊り上げると、歩く速度を少し速めた。そこは変電施設の様で、張り巡らされている金網には立ち入り禁止と描かれた看板が錆びついたまま、打ち付けられている。
しかし牙崎はそんなことには一切構わず、軽い身のこなしであっさりと自らの背丈より高い金網を飛び越えた。猫のように足音も立てずに向こう側へと降り立った彼は、早く来いと金色の目で誘ってくる。
「……」
断りきれない自分も大概に馬鹿だ。大河も彼ほどではないが、金網を掴んで足を掛ければあっさりと乗り越えることが出来た。
虫の鳴き声と低い機械音が響く薄暗い空間で二人きりになった後は、いつもどおりなし崩しに、大河は地面に押し倒される。背中に走る衝撃に慣れる前に、見上げた視界に夜空を背負った銀髪が入ってきた。
彼の愛撫は非常に乱暴で性急だ。愛撫と言うより、「とっとと勃てろ」と言わんばかりの刺激の連続である。衣装である手袋をアスファルトの上に放り出した彼は大河のベルトに手を掛け、慣れた手付きで緩めていく。
出来上がったパンツの隙間に手を突っ込んだ彼は、そのまま肌着の上から。大河の根をまさぐった。
「……っ!」
「く、はは。もー固ぇ」
「うる、さい」
疲れと、ライブで沸き立った精神とが合わさった結果が今の状態だとは言え、そう言われると流石に恥ずかしさを覚えてしまう。だがそう反論している間も彼の白い手は大河の根の幹を擦っている。
掌の中で十分な硬さと体積にまで膨れ上がったことを感じた牙崎は大河の肌着をパンツごと、一気に引き下ろした。汗と先走りの混ざった生臭さが空気に混ざるものの、幸いすぐに散ってしまう。
牙崎は大河の臍に付くまで反り返った根に整った鼻先を近付けながら、にやにやとした笑みを絶やさない。次の瞬間には躊躇いなく腫れた亀頭を口に含み、舌先で括れをなぞり上げる。
その流れるような手管に腰が抜けそうになりながらも、大河は唇を引き結び、間抜けな声が出ないようにと神経を集中する。そうでなければこんな時でさえ、彼は彼を嘲笑うのだ。
ちゅる、という粘ついた水音が示すとおり、亀頭からは先走りが止め処なく溢れ牙崎の口の中を満たしている。塩味と苦味の混ざったそれに美味しさなどは感じないが、これからの行為に必要になるので仕方がない。
快楽を求める本能からがくがくと揺れる大河の腰を押さえつけながら、牙崎は唇と上顎を器用に使い彼の粘液を吸い上げた。唾液と混ざり、口に含みきれなくなった粘液が糸を引いて唇の端から溢れるので、ほんの少し飲み下す。
射精に至れず苦しげに戦慄いている大河の根を指で慰めながら、牙崎は彼の腹の上に跨った。そして慣れた手付きで腰紐とベルトを外し、空いた片方の手に二人の体液が混ざり合ったものを吐き戻した。
ねっとりと糸を引く粘液は周囲のかすかな光を反射して、いやらしく光っている。
それに塗れた手は彼の後に。具体的に言えば彼の臀部の方へと伸び。中途半端にずり下がったパンツの下で蠢く腕が、大河には酷く淫らに見えた。
「っ、おいチビ、まだ、出す、なよ」
「……かって、る、って、の」
お互い上擦った声で強がりながら、牙崎の準備が整うのを待つ。彼の指は自身の後孔に挿し込まれており、それだけでも腰が震える程の快感が襲っている。そうして、白い肌を紅潮させながら自慰をしている牙崎の姿に、大河も魅入られてしまう。
金色の瞳が涙で潤み光っている。見慣れているはずの肌には汗が浮かび、触れれば貼り付くような手触りだ。このまま好きなようにされるだけと言うのも男として情けない。箍の外れかかった脳内でそう考えた大河は放り出していた腕に力を籠め牙崎の腰へと沿わせた。
肋から腰に描かれているペイントは浮かんでいる汗でも、大河が触れても崩れることはなかった。それに安堵しながらさらに上へと手を這わせた彼は、牙崎の胸に巻かれている晒を掴む。
「っ、は?」
自慰に没頭していた牙崎は突然他者から与えられた刺激に、一瞬身体をびくつかせた。大河の幼さの残る指は器用に布の隙間を掻い潜り、普段は隠されている彼の肌へと到達する。
生地の下で圧迫されていた箇所はすでに充血し、腫れている。大河は指の腹で牙崎の胸板を撫でてから、行き当たった先端を強めに押し潰した。
「……っ! ……おい、触、ン、な」
「おあいこ、だろ。これで」
彼からの制止に耳を貸さず、こりこりと肉の塊を押し潰す。男には必要のない器官はただ快楽を受信するだけの箇所となり、与えられる刺激により牙崎自身の動きが止まる。
普段あれだけ強がっているくせに責められると途端にこれだ。大河は仕返しが成功したことに心の中でガッツポーズをしながら、ゆっくりと上体を起こす。胡坐をかいた上に牙崎を座らせると、目の前にある汗の浮いた鳩尾に舌を這わせた。
ひ、と引き攣った悲鳴が聞こえたが、気にしない。散々焦らされた根は先端から白く濁ったものが混ざった先走りを垂らしている。衣装に付かないようにとの配慮から大河は牙崎のパンツを太腿の途中までずり下げて、ぬる付いている彼の後孔へと押し付けた。
「っ、ァ」
その。熱い棒状のモノが押し付けられた感覚に、彼の肌には鳥肌が浮いた。指とは比べられない体積を受け入れた際の快感を知っているからこそだ。
抵抗の意思が見られないことを合意と受け取った大河は特に声を掛けることもなく、そのまま腰を浮かせ、本能的に逃げようとする牙崎の腰を掴む。腫れ上がった嵩に排泄器官をこじ開けられる違和感にほんの少しの吐き気を覚えながらも、直後に襲う快感で牙崎の視界には火花が散った。
「……、っ」
「ぁ、は、やべ、っ、……は」
腸内に収まった肉塊で子宮の名残を圧迫される度、牙崎の身体は電流を流されたカエルの脚のように波打つ。無意識にも安定を求めた彼は大河に縋りつき、青臭い肩口に顔を埋めた。
お互い汗でぬるつく肌を触れ合わせているだけでぺたりと貼りついて、境界線が曖昧になる。出来上がったまま、疼く下腹からの熱をどうにか口から吐き出していれば、理性を取り戻す前に律動が始まった。
「お、チビ、待、っ」
「待てない」
「―――っ!!」
無理やり広げられている後孔から茎が出入りする度、牙崎は声にならない嬌声を上げた。金色の瞳はぼやけて焦点も合わないまま、大河の肩とその周囲の景色だけを映している。
「ア、ぅ、うう、く、あ、は、っー……」
粘膜が引きずり出され、押し戻される。短い間隔で齎される快感の連続に、彼は肌を首元まで赤く染め上げた。例えば脳味噌まで貫かれているような。理性を吹き飛ばすには充分すぎる律動に、だらしなく開いた口の端から唾液が垂れる。
いつの間にか彼の両脚は大河の腰にしっかと絡みつき、浅ましくおねだりをしているようだ。腰も彼の意思とは無関係に良い場所に大河の根が当たるようにがくがくと揺れている。
微かに残った理性で事実を自覚した牙崎は蕩けたような笑みを浮かべながら、彼に快楽を与えている少年へと言葉を投げつけた。
「ゥ、っく、は、はは。やべ、イきそ、ァっ、チビの、チビのくせに、チビの、でェっ」
「……っ、声っ」
予想外に大きな嬌声に、大河は少しばかり焦った。いくら人通りの少ない場所とはいえ、誰かが彼らを探しに来ないとも限らないからだ。しかし理性が半分以上吹っ飛んでいる相手に声を掛けた所で通じるとは思えない。
苦肉の策として、彼は地面に放り出されていた牙崎の腰紐を手に取り。ぽっかりと開きっぱなしになっている彼自身の口の中に押し込んだ。
「ン? ぉぐ、ゥ、うっ」
「あとちょっと、だから、静かに、してろ」
彼が突然の息苦しさに戸惑い、金色の瞳を丸くしながら現実を受け入れようとしている最中に、大河は彼の臀部を掴み更に乱暴なピストンを繰り返した。
くぐもった鳴き声が鼓膜に響き、大河の背中には抗議のように爪が突き立てられる。その痛みから逃れるように背中を反らせば牙崎の体内にある根が予想できない場所を抉ったのか、更に悲鳴が上がった。
自分より体重の重い相手の乱れる肢体を支え切る為に組んでいた脚を解くと、ブーツの底が細かい砂に擦られる音がする。それよりも大きい水音と心音は、もう聞こえていなかった。
「ぅ、ゥゥっ、ぐ、ぅぶっ、っ」
「……っ、……」
先走りと腸液で濡れた肉壁と穴に扱かれた大河の根は既に、一刻も早い解放を望んでいる。幹から睾丸まで結合部の粘液で濡らしながら何度も最奥を抉り、突き上げる。
遠慮のない動きに牙崎は何度も軽い絶頂に達し、精を吐き出すこともなく全身を戦慄かせ嬌声を上げ続けた。涙や汗や他の体液で整った顔立ちは見るも無残に崩れている。
既に。いやとっくに、主導権は大河のモノになっていた。どうにか意識を繋ぎながらただ与えられる快感を受け入れるだけの肉の塊になった牙崎は、その内に声も出なくなった。
暫くして。彼の脳が時間もお互いの境界線も何もかもが考えられなくなった頃に、大河が小さな呻き声を上げた。直後、グロテスクに血管を浮かせていた根が数度の強張りを繰り返し、溜め込んでいた熱をとくとくと吐き出していく。
「ゥ、く、っは、ぁー……っ」
牙崎は体内に異物を注ぎ込まれているというのに、その表情は悦びに満ちている。唾液をたっぷり吸った腰紐はアスファルトの上にぼとりと落ちて、解放された口からは艶のある吐息が長く吐き出された。
彼が顔に貼り付いた髪を剥がすこともなく、余韻を味わいながらぼんやりとしていれば、不意に大河から声を掛けられる。欲求不満から解放された心地良さから素直に彼が顔を向ければ、特に何の意味もなく唇が重なった。
大河の唇は牙崎とは違い冷えて乾き、かさついていた。いてえんだよチビ、と悪態をつく体力も無かった彼はそのまま目を閉じて、ただその感触を味わった。



楽屋に戻った彼らを待っていたのは同ユニットの年長者、円城寺からのお説教だった。彼らは確かに時間前に戻ってきた。だが、二人とも何故か全身水に濡れていたからだ。
「お前らな、喧嘩してもいいけど場所は選びなさい! あともう夜も冷えるんだから、ちゃんと身体拭いておくこと! まだライブは終わってないんだぞ! 風邪でも引いたらどうすんだ!」
ぷんすか、と面倒見の良い叱り方をする円城寺に対し、二人はなんの言い訳もしない。体中に染みついた汗や精液の匂いを取る為の隠蔽工作なのだから、喧嘩の末どこかの用水路に落ちたとでも誤解されておいた方が円城寺の精神衛生的にも良いはずだと判断したからだ。
楽屋の中央で正座をさせられながらプロデューサーに渡されたタオルで髪や衣装を拭き、水分を取っていく。現在、ステージでは大トリであるジュピターが観客の黄色い声を一身に浴びている。
どこか微笑ましさのある光景だが、いつまでもそうやっていてよい時間ではない。アンコールに向けてのスタンバイの時間が迫った頃になって円城寺のお説教は終わり、二人とも軽い拳骨を頭に貰うことで事態は収束した。
その光景を見ていた渡辺が大河に向かって手を合わせて謝るジェスチャーを取るので、慣れない苦笑いで返事をする。正座から解放され立ち上がった牙崎はさっさと大河と距離を取ると、再び空いているパイプ椅子に腰を落ち着け普段通り、不愛想な表情を浮かべたままモニターだけを見つめていた。
薄暗い中、半分ほど伏せられた瞼の縁を飾る案外細く長い睫毛がモニターの光を反射してきらきらと光るので、思わず大河は魅入られる。
「牙崎さん大丈夫ですか? なんか眠そうですよ」
「っせーな。……眠そうじゃなくてねみーんだよ、だっりィし」
「じゃあ俺、紅茶淹れてきますね。もうちょっとなんだから寝るの無しですよ」
牙崎に声を掛けた卯月は彼からの扱いに特に腹を立てることもなく、インスタントのコーヒーや紅茶が置かれているエリアへと足を運んだ。当の本人は大きな欠伸をして相変わらず気だるげにモニターを眺めている。
「(こいつは、なんで)」
タオルの隙間から、大河は彼に向けて視線を送り続けた。大河はなぜ自分が彼の相手に付き合わされているのか理由を知らない。何となく尋ねられないまま、ずるずると関係だけが続いているような状態だ。
元々彼は秘密主義を貫いているため公開されているプロフィールは大半が謎だし、明らかに嫌われている大河が尋ねても正直な答えが返ってくる可能性は大分低いはずだ。
それが気に食わないのなら大河が彼の誘いを突っぱねてしまえばいいのだが、如何せん一度覚えてしまった快楽を忘れることなど思春期の少年に出来るはずもない。
晴れない気持ちのまま送っていた視線の湿度に牙崎が気付いたのか、ぐにゃりと首を傾けて大河の方に顔を向ける。パイプ椅子に背中を預けだらりと落ちる牙崎の肢体に思わず先程までの淫らな姿を重ねてしまい、全身が硬直した。
挙動不審に陥った大河を見た牙崎はゆっくりと口の両端を吊り上げて、金色の瞳で思い切り見下してくる。
「……何ジロジロ見てンだよ。気持ちワリ」
へらりと笑う彼を見て、大河はやはり彼のことが理解できないと痛感する。
ただそれでも、きっと自分はこれからも彼の誘いに乗ってしまうだろうと冷静に自己分析をした大河は、悔し紛れに彼を一睨みするだけで精いっぱいだった。



後日。ライブを楽しんだ一部観客のSNSでは、『アンコールで眠そうにしてる牙崎がすげぇ可愛かった』との感想が多く見受けられた。
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