私は泣いていた。
なぜかわからないけれど、急に今までたまっていたものがすべて溢れだして、私は学校の隅っこに座り込んで泣いていた。

「…、名前？」

「！」

びくっとなって振り返ると、リーフが驚いたようにこっちを見ていた。
慌てて涙を拭うけれど、涙はとまらない。

「ど、どうしたの？ なんで泣いてるの？」
「…っ、わかん、な…い」

リーフはおろおろした様子で私を見つめていたが、やがて私の隣に座りこんだ。
「泣かないで、泣かないで名前」そう言って私の背中を優しくさする。

「君が泣いたら、僕まで悲しくなる」
「なんで、よ。リーフは…っ関係ない、じゃん」
「なんで、って…」

リーフはしばらく黙って私の背中をさすっていた。ひっく、ひっく、私の泣き声があたりに響く。

「…泣かないで」
「む、り…っ」
「名前が泣くと、僕も悲しい」
「…っだから、なん、で」

涙でぐちゃぐちゃの顔でリーフを見つめる。濡れた視界でよく見えないけれど、リーフは確かに微笑んで私を見ていた。

「好きな子が泣いてるたら、悲しいに決まってるじゃないか」


メランコリーが溶けちゃった



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dear.愛華さん

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