「千ちゃん」
「なん」
「ぎゅーしてー」
「おーよかよー、こっちきなっせ」
「ん、」
「ぎゅー。なまえは小さかね、むぞらしかー」
「千ちゃんは、むしゃんよかよー」
「おっ、勉強したと?」
「使い方、あってる?」
「ん、完璧ったい」
「千ちゃん」
「ん?」
「しあわせ」
「うはは、なまえがしあわせで、俺もたいぎしあわせちゃー」
「千ちゃん好き、だいすき」
「俺も好いとお」









「千歳」
「ん?」
「部活」
「ああ」
「ここがどこだか、わかっとるんか?」
「さあ、どこだいろ?」
「ぶ!し!つ!」
「蔵ちゃんこわーい」
「ほれ、なまえが怯えちょるけん」
「知らんわ!ええから着替えてさっさと出てくるんやで!わかったな!」









「千ちゃん、部活いかなくちゃね」
「んー、行きたくなかぁ」
「わたし千ちゃんのテニスしてるところ、見たいよ」
「俺はなまえといいこつばしたい」
「千ちゃんがテニス頑張ったら、わたしも頑張っちゃうよ」
「ほんなこて?絶対ばい!約束ばい!」
「ほんとほんと、約束ちゅー」
「ちゅー。俺、がんばっちゃるけん、ちゃんと見てっとよ」
「うん、がんばって」









「名字、千歳の扱い上手いよなあ」
「色仕掛けや」
「はあ?あんな純朴そうな子がそんなんするわけ」
「あるんや、それが。謙也はまだまだガキやなあ」
「ガッ!ガキとはなんや!」
「そんなんやからヘタレなんや」
「ヘタレ言うな!うわーん!ざいぜーん!」
「寄らんとってください、きもいっすわ」





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2012/11
こんな四天がいとしくて。
ちとせかわいいよー




 
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