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ねえ、聞いてよ秋!ヒロトくんったらね、ほんとむかつくの!わたしが昨日頑張って作ったお弁当みんなが見てて恥ずかしいからって食べてくれなかったのよ。もうほんとありえない。卵焼きもタコさんウインナーも一口も食べてくれなかったの!ヒロトくんのために頑張って練習したのにこれじゃわたし馬鹿みたいじゃない。…ねえ、秋聞いてる?…それならいいんだけど。

ああ、けどもちろんいいところもあるのよ。この前わたしが熱出したときなんか心配して練習の後わざわざお見舞いに来てくれたの。凄い形相で両手にドラッグストアの袋持ってきてね。あのときはすごくびっくりしたけどすごく嬉しかったわ。それでそのあとお粥作ってくれたんだけどね、それが熱のせいもあると思うんだけどあんまりおいしくなくて、結局わたしが作り直して2人で食べたの。ふふ、ヒロトくんってばわたしがいないと何にも出来ないみたい。時間?ああ、もうこんな時間。そろそろ晩ご飯の用意しなきゃね。

ああそうだ晩ご飯で思い出した。この前ヒロトくんがうちに遊びに来たときにね、たまたまお母さんとばったり会っちゃって成り行きで紹介したの。そしたらお母さんがヒロトくんのことすっごく気に入っちゃって、晩ご飯食べていきなさいって。それでますます気に入っちゃって、なまえを宜しくお願いしますだなんて言っちゃってもうすっごく気まずかったの。それでね…え、ああ、そうね。晩ご飯の準備しないといけないのよね。ああそうだ、秋。この話したことみんなに内緒にしててね。あ、もちろんヒロトくんにもよ。言ったって知ったら怒られちゃうもの。案外恥ずかしがり屋さんなのよ、彼。

え、この話?妄想だけど、何か?

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