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大豆イソフラボン信者の大輝もといおっぱい星人は朝ごはんを食べながら、なんかおっぱいでかくなったんじゃねえか?!と騒ぎ出した。食べてすぐ効果出るわけないよね、思い込みバンザイ。さらにそれに機嫌をよくした大輝は今日も練習に付き合ってくれるという。こんなことなら毎日大豆料理にしてやろうか。湯豆腐が大好物の赤司くんのこの別荘には幸いにも腐るほど大豆があるのだ。きっと料理人に豆から作らせているに違いない。
ご飯を食べてすぐ赤司くん指定の練習メニューをこなそうと赤司家専用体育館へ行こうとすると、足を放り投げた大輝が一言。
「おぶれ」 「…はい?」
昨日お姫様抱っこを全力で拒否したくせにおんぶはいいのか。とツッコミを入れたくなったが、今言うときっとご機嫌を損ねることになるので言わないでおく。大輝の扱いにも慣れたものだ。
「背中におっぱいが当たるってのもなかなかいいもんだぜ?」 「へーへー、なくて悪うござんしたね」 「なまえもさつきぐらいありゃあ…ぶへっ」 「さつきちゃんをそんな目で見るんじゃないよ!!」
大輝を思いっきりひっぱたいた。だってあのさつきちゃんをそんな目で見るから!わたしの天使をなんてゲスい目で見とんじゃいゴルァ!わたしがさつきちゃんの豊満なおっぱい目当ての男共を何度精神的に立ち直れないくらいにコテンパンにしてきたことか知っているのか。自称桃井さつきの親友ですが何か。
「さつきちゃんはわたしのもんじゃい!!!」 「俺が言ったみたでキモいからやめろ」
さつきちゃんはわたしにないものを全部持っているいわばわたしの憧れなのだ。そしてそんな彼女を汚い男共の魔の手から守るのがわたしの役目だと自負している。今だってわたしが居ないのをいいことにゲスい男共に迫られていたらどうしよう。黒子くんが守れるとは思わないし……さつきちゃん軽井沢へおいでよ!!!
(うわああん、さつきちゃんに会いたいよおぉ) (さつきも大変だな…)
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