■
ミネット・ペニーウォート(minette)
ペニーウォート→クリサンセマム所属のAGE。17歳。ヘヴィムーン、スナイパー使い。
オレンジがかった桃色の髪に赤色の目。左側の前髪はざっくりと切りそろえられていて、同じく左側側面に赤いリボンを結んでいる。横の髪は前に流している。クリサンセマムに来てからはちゃんとお手入れを始めたようで、本人なりに身嗜みを整えている様子。頭頂部にぴょこんと一房跳ねた毛がある。身長は160cm。
一見すると気弱で大人しい印象を受ける女の子。実際あまり目立つことが好きではなく、注目されるとびびってしまう。が、強く萎縮することはなく、自分の考えを他人に委ねて流すことはあまりない強情な性格。
ペニーウォート時代からの仲間に加え、クリサンセマムの人々を家族と思い深い愛情で以って大事にしている。
人見知りで初対面には多くの言葉を語らないが、気を許した相手と話す際は声を張り上げたりノリよくふざけてみたりと内弁慶なところがある。
やろうと思ったことに対しては一切手を抜けない真面目な性格ではあるものの、決して頭が良いわけではないために、少し複雑なことを考えると次第に思考が絡まりその内一時的に知力が下がる。(思考が止まっている。)
他人に対して警戒心が強く、自分のパーソナルスペースを無遠慮に家族以外の存在に踏まれることを嫌い一定の距離を置いて接する。が、一度心を明け渡した相手には近寄られることはもちろん、触れられることも全く構わなくなる。
身寄りをなくし、売られた先であるペニーウォートで適合試験を受け、AGEとして役割を与えられるようになった。
当時最もそばにいたユウゴに対しひな鳥の刷り込みのような親愛を抱いており、盲目的とも言えるほどに信頼していた。
「俺たちは絶対死なない」という言葉を心の底から信じ生きる理由としてきたことがこれまで折れなかった大きな要因となっており、家族が増えた現在、その依存性(自身のもつ世界のすべてが個人に収束していた状態)は薄れているものの、特別に信頼していることに変わりはない。
今も変わらず彼の背中を見て、夢のために努力する決意を強めている。
同年代のジークに対しては、初対面こそ警戒していた(相手の性格にびびっていた)ものの保護者とも言えるユウゴと話す様を観察し、かつ一緒に過ごす内にその面倒見のよさや人となりに情を持ち、打ち解けるようになる。看守の目を盗み雑談を交わして過ごす夜が好きで、二人で夜更かしをしてはユウゴに呆れられていた。思春期ともいえる年齢となった現在も本当の兄弟のような友達として性別関係なく接している。(一応モラルとしての線引きはお互いにしている。)
キースに対しては弟のような後輩のような心情でかわいがっているが、技術面においては誰よりも頼りにしており神機やそれにまつわるもので気になることがあれば真っ先に相談する相手でもある。また年下であるにも関わらず彼のしっかりした面に助けられることや、抜け目ないところに敬服の念を抱くこともある。
同じくジークの弟であるニールに対しては幼少期の思い出がないことからどう接すればいいのか悩んでいるようで、若干距離を測りかねている。しかしジークやキースの血縁ということ、朱の女王に対する考えが理解できなくもなかったということもあって他の一般的なAGEに比べると特別気にかけているようで、少しずつ歩み寄ろうとする姿勢を見せている。
※追加エピソード「もう一人の鬼神」クリア頃の時期になると、ニールの他人に対するちょっとした優しさなどにかなり絆されている様子を見せるように。年下ではあるもののそれを意識していない時間の方が長く、自身の真面目さ(と負けず嫌い)も相まってニールが真面目にやってることならわたしもちゃんとやる、と若干の対抗意識を抱くことも。なんとなくで作っていた食事を、しっかり調べてから調理するようになったのも彼の影響である。
また私生活のみならず仕事においても、戦闘能力が仲間の中でもよりミネット自身に近しいからか、大きな信頼を寄せている様子を見せる。
(後述の理由によって、ニールのそばにいることに対して特別な安心感を抱いている。)
ペニーウォートでの看守からの対応に心の軋みを感じフードを深く被り心を閉ざすことで自己防衛としてきたが、ユウゴとの関わりによってあらゆるものを拒絶し続けることが困難になる。彼の後ろに隠れ心の拠り所とすることで自分を奮い立たせていたものの、結果として言葉の棘に対して非常にもろくなってしまう。
その対策として、幼いミネットは心の痛みに鈍感になることを防衛手段とするようになり、対人における「つらさ」「苦しさ」への興味を捨て去り、無関心になることで自己を守るように。その弊害として自分のそれらを自らで認識することが下手になっており、また数少ない認識できたパターンに置いても他人にそれを悟らせるようなことが出来ない(感情をせき止めているものが決壊してしまうことを恐れているため)。
クリサンセマム所属となる頃には対象の感情を強く感じる(他者から与えられる)ことがほとんどなくなり、狂気ともいえる防衛手法はなりを潜めるようになった。
が。今度は「クリサンセマムの鬼神」として評価されることで、真面目な彼女はそのような振る舞いを自らに課すようになったためか、相変わらず人に(特に信頼度が高ければ高いほど)弱音を吐くことは苦手なまま、むしろそこだけ見ると悪化している。
信頼していればしているほど寄りかかりたい欲求が高まっていき、けれど本人は、一度人に甘えてしまえばそれをずるずる続けてしまいそのうちに腐っていってしまうと思い人に寄りかかろうとしない。
実は、彼女が想像するところの「クリサンセマムの鬼神」の強さが、彼女にとって未知数であるが故に、どれほどの能力であれば「強い」のかがわかっていない。そのため、そのせいで、自分の弱さに対してなんでもかんでも「これはクリサンセマムの鬼神にはいらないもの」と思い込んでしまうことで大変なことになっているのだが、本人にその意図も意識もないので、純粋に、ただ真面目さが裏目に出ただけで、ここまで拗らせ続けることになっている。
※「クリサンセマムの鬼神」と同等の強さを持つと評されるニールとの関わりにより、彼の存在が彼女の中に具体的な指標を映し出すことで、この辺一帯の拗らせがまるっと解決されつつある。要は目指す場所が見えなくて迷子になっていただけなのである。
一人称は「わたし(私)」二人称は「あなた、君」。一部をのぞき、家族は呼び捨てで呼び、それ以外はさん付け。
〜だね、〜かな、〜だよ、等比較的中性的な口調。初対面の人や目上の人には敬語を使う。
「よし、今日も頑張っていこうね」
「なんかお腹すいてきちゃった……今日のご飯はなんだろうね」
(ちょっと、目を瞑ればいいだけ……帰ったら、みんなが待ってる)
「わたしは……君に会えて、よかった。それだけできっと、これからも、頑張っていられる!」
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -