もっとギラギラ!

※かなり下品です(その女if)


俺の名前は尾浜勘右衛門。忍術学園5年い組の学級委員長。14歳。もうバリバリの思春期。そんな思春期バリバリの俺の悩み、ちょっと聞いてくれる?

「勘ちゃん、ちょっと肩揉んでくれる?」

「勘ちゃん、それ、私にも頂戴?」

「勘ちゃん、遊びましょ?」

勘ちゃん勘ちゃんと呼びながら妖艶に笑うこの女性。この人、俺の恋仲なんだけれど、ひとつ上なのに壮絶な色気を醸し出してて、毎日拷問状態。何がって?そりゃナニがですよ。
優秀なくノ一まっしぐらと謳われるのはそりゃ喜ばしいことなんだけど、毎日毎日マテさせられてる俺としては正直たまったもんじゃない。
しかもあれだ、全面的にお触り禁止とかそんなんならね、俺だってここまで文句は言いません。だけどね、この人厄介なことに、お触り全面的にOKなんだよ!!
胸とかお尻とか触らせてくれて、更に口吸いとか、あのー…とにかくお年頃の男の子にそこまでさせておいて、イケるかと思ったらいいところでお仕舞い。
そろそろ俺だって、爆発しちゃうよ?



「せ、先輩。今、何て?」

「だから、これから私逃げるから、捕まえられたら好きにして頂戴って言ったのだけれど」

そんなことを毎日悶々と考えていたら、目の前のこの人は突然何を言い出すんだ。捕まえたら好きにしてって…え、何それ?好きにって、俺の好きにしていいってこと?それなら俄然ヤる気が出ます!!勿論性的な意味でね!!

「うふふ、勘ちゃんたら、目がギラギラして獣みたいね」

「余裕ですね先輩。言っておきますけど、俺、本気出しますからね」

「あら、それは怖いわ」

くすくすと笑いながら、舌なめずりをして俺を煽る。そして、一気に跳躍したかと思うと、先輩はその姿を消した。

「ハッ、俺の溜まりに溜まった欲望を甘く見ないで欲しいな!!」

後を追うように俺も高く跳び、先輩の残り香を頼りに気配を探る。そこ、変態臭いとか言わないでね。本当に先輩のフェロモンは俺わかるんだから。




気配を辿って訪れた場所は、なんと驚き俺の部屋。扉を開いて部屋を見回すと、朝しっかり片付けたはずの布団が敷かれていて、何故かこんもりと盛り上がっている。

「先輩、みーつけた」

そう言いながら、俺は苦笑を浮かべて布団を剥いだ。どうせ今日もわざととなんだろう。捕まえたら好きにしてなんて言っといて、直前まで煽られて俺はまたお預けを喰らうんだ。期待するだけ肩透かしを食らうなんて、もうとっくに学習した。

「うふふ、想像以上に早かったわね?」

「そりゃ、先輩なら俺、どこまでだって追える自信ありますからね」

「そう、それは嬉しいわね。じゃあ約束通り、」

そこまで言って、先輩はぐいと俺を布団の中に引きずり込んだ。突然のことに驚いている俺に跨り、サラサラの髪をゆったりとした仕草でかきあげる。

「心行くまで、ご堪能あれ?」

とろりと欲を滲ませた先輩の瞳を見て、俺の中の何かがぶちりと切れた。
数刻後、すっかり体は満足したけど、とてもとても残念なことに、最中の記憶があんまりない。
それから定期的にヤることヤってるんだけど、もうね、なんていうのかな、先輩のセクシーグラマーが凄すぎて、途中で理性ぶっちぎって記憶トンじゃうんだ。
折角のアレなアレなのに、もう勿体無くって…これが、今の俺の悩み。

…誰、今『爆発しろ』って言った奴。



〜20140831 拍手御礼

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