眼鏡


「…あれ?」

「ん?なんだ、どうした?」

「…それ、眼鏡ですか?」

担任の木下先生に呼び出されて訪れた職員室で偶然出くわした忍術学園一若い男性教諭、土井半助先生の顔に、見慣れないモノを発見し、ついつい問いかけてしまった。

「…え?つか土井先生って目悪いんスか?」

「あぁ、いや、悪くはないが、疲れ目が酷い時は掛けるんだ」

「へぇぇ…」

「…な、なんだ」

じぃーっと、穴があくほど見つめていると、土井先生は一歩下がって不審そうに私を見つめ返してきた。

「…や、すんません。ちょっと新鮮で…土井先生かっこいいから眼鏡かけても理知的で素敵ですね」

「…大人をからかうんじゃない」

「本当ですって!本音本音!!」

「…褒め言葉として素直に受け取っておこう」

どことなく照れたようにそっぽを向いてそう呟いた土井先生。

「…あ、でも頭巾は外した方がよかですよ。ダセェw」

「ほっとけ!!」

親切心からの忠告だったのに、ごちんと鉄拳制裁を食らいました。



〜20140531拍手御礼

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