蛮骨は洗濯物片手に睡骨の姿を目で追う名前の隣にしゃがんだ
そして――
蛮「名前ー、そんなことしてないで俺にも構えよー!」
そう言いながら名前の肩に手を伸ばす
「えっ!?」
睡「Σ!?」
今まで蛮骨が名前に対してそんなことをしたことはない
名前は突然の蛮骨の行動に驚いた
そして睡骨は―…
ギシギシギシ
まるで錆びた機械のような動きでゆっくりこちらを振り向く
そのらしくない行動に蛮骨どころかその部屋にいた全員が目を丸めた
蛮「ど…どうしたよ、睡骨(汗)」
睡「いや…別に(汗)」
そう言うと再び機械のようなぎこちない動きで部屋を出て行き―――
「す…睡兄!」
名前もまた様子のおかしい睡骨を追いかけて部屋から出て行った
あとに残されたのは未だ驚きの表情を隠しきれない蛮骨たち
蛮「驚いたな……ただ気持ちを確かめようとしただけなのによぉ……あんな反応するとは」
蛇「俺、てっきり銀骨が人間化したのかと思ったぜ!」
煉「蛇骨……銀骨は人間だぞ」
ケロッとした顔で失礼なことを言う蛇骨にすかさず煉骨がツッコむ
一方その隣では蛮骨が怪しい笑みを浮かべていた
蛮「でもこれではっきりしたな」
蛇「お、何か企んでんのかぁ?♪」
蛮「なぁに、動きの悪い機械にちょっくら油を挿してやるだけだ……ちょっと集まんな
作戦会議だ!」
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