睡「痛ってー…くそっ、名前のやろー…」
蛮「ハハッ!兄貴も大変だな!」
赤くなったおでこをさすってぶつぶつ文句を言いながら廊下を歩いていく
蛮骨はその隣でからかうように笑った
睡「その『兄貴』って言うのやめてくれ…(汗)大兄貴に言われると何か変な感じがする」
蛮「おぉ、わりぃ」
睡「しかし俺もどうしたもんかな……
いつからかあいつに『睡兄』って呼ばれるのが居心地悪くてしょうがねぇ」
腕を組んでひとり言のようにそう呟くと蛮骨は驚いたように睡骨を見上げた
蛮「あぁ?お前、それって……」
睡「何だよ…」
蛮「いや…何でもない……」
蛮骨は立ち止まって、欠伸をしながら歩いていく睡骨の後ろ姿を見つめる
蛮「……試してみっか…」
――――
―――
――
―
――その後――
「話し合い…もう終わったかな」
自分の部屋で時を過ごしていた名前はふと立ち上がり襖を開けて空を見る
先程真上にあった太陽は今は少し傾いた位置にあった
話し合いをすると言って蛮骨が来てから1時間は経っただろう
このまま部屋にいたところで特に何もすることがない
一人じゃ寂しいし…
「行ってみよ…」
名前は皆のいる居間へと向かった
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