弱点狙ってみた「何だよコレ。すげえターミネーターなんだけど。」 『そっすねー。』 「おい、空。この状況はどういうことだ。」 『んー、簡単に言うと此処はゲームの世界っす。』 「ゲームの世界!?」 『ゲーセンとかにあるじゃないっすか、シューティングゲーム。あんな感じっす。』 「俺達ゲームの世界に入っちゃったってことー?」 『うぃ。まあ正しくは、連れてこられた、っすけどね。』 「じゃあどうすれば…」 『まずは景ちゃん達を見付けないと。バラバラなのはあまりよろしくないっす。』 「…探すのはいいけどよ、まだまだ居るんだろ?コイツら。」 『ああ、ターミネーターもどきっすか。』 「さっきレーザー撃ってきたC!危ないよ!」 『ノープロブレム。彼らには弱点があるんすよ。』 「弱点だと?」 『そっす。』 空は屈むと、おもむろにターミネーターに刺さった鉄の棒、所謂トンファーを抜いた。 『右胸のコア、それが弱点っす。これを壊せば機能停止間違い無しー。』 「…お前が武器を常備してることにはつっこまないでおく。」 「さっきの空ちゃん、めちゃくちゃカッコ良かったC!」 『いやー、照れるっす。』 「(コイツらの危機感の無さ。)」 --------------------------- 『ほら、幸運にも全員が武器常備っすよ。』 「…ただのラケットなんだけど。」 『ボールも何球かあるみたいっすね。ターミネーターが来たらコア狙って技決めちまって下さいー。』 「分かったC!」 「・・・」 |