ゲームに参加してみた

「なあ、跡部。今日は嬢ちゃんがコーチしてくれるんやろ？」

「ああ。もうじき来るだろ。」

「楽しみやなあ。」

「アイツにコーチなんて出来るんですか？」

「そう言えば空ちゃんってまだ１年生ですよね…？」

「その言葉、後悔することになるぜ、日吉、鳳。」

「え？」

「不足は無い、とだけ言っておく。だが空はあくまでコーチだ。テニスには誘うな。」

「は？一体どういう…『お待たせしやしたー。』

「あ、空ちゃんだＣ！」

「クソクソ！待ちくたびれてたんだぜ！」

『おお、それはSorry。』

「準備は出来てんのか？」

『そりゃもうバッチリー。』

さあ、ゲームが始まるみたいっす。小さく呟いた空に疑問をぶつけることは叶わなかった。

　＊　＊　＊

「…何が起きたんだ。」

俺は頭をフル回転させて状況を把握しようと試みた。

「（落ち着け、ついさっきまでコートに居た筈だ。じゃあ此処はどこだ？何故夜でもないのに暗い？）」

そこでハッとする。跡部さん達は？キョロキョロと辺りを確認すると見慣れた面々が。

「あっれー？ここどこだＣ。」

「な、何が起きたんだよ…」

「芥川先輩、宍戸先輩。」

「日吉か！」

「跡部さん達は…」

「んー、見当たらなＥ…」

「つーか状況が全然分からねえ。」

「俺もー。」

「…此処が氷帝じゃないことは確かでしょうね。」

少し散策してみようかと一歩踏み出した。その時、

ヒュッ

「！」

「危ねえっ！」

『おぉっと。』

キィン

「なっ！？」

『ぎりぎりセーフっすね。』

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『とりゃ。』

グサッ

「お、おい！何処に投げてんだ！」

『アレっすよアレー。』

「アレ？」

「あー！なんか倒れてるＣ！」

「…ターミネーター？」

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