「浮気って動物的な行動なんですよ」


「…うん?あ、ごめん聞いてなかった」


「浮気をすると、雄はより自分の遺伝子を後世に残しやすくなるんです。雌の場合はより優れた遺伝子を自分の遺伝子と掛け合わせることができる」


「うん、そうだね。…けど君が何言いたいのかわかんない」


「いま、生殖細胞の質が悪くなってきているそうですよ。特に雄の。確定ではないですが、乱婚をする類人猿の、とある動物とくらべ人類のものはミトコンドリアの働きが弱弱しくなってて、違います、そのパイプは別にカメラじゃないです。そんな簡単に設置できるビヤガーデンがあってたまりますか!」


「えぇ、どうしたの!?」


「やめてください…!それは飴です、ドロップキックじゃない…私はカナワの転車台ではないんです……ん?」


「転車台?何で転車台?」


すいません寝ぼけました」


「どんな夢みてたのさ」







「あぁぁぁぁ…!もうダメだ、駄目だー…死にたい…地球と心中したい」


「地球巻き込まないでよ。ひとりで逝って」


「嫌です、ひとりなんて寂しい!」


「じゃあ一緒に死んであげようか」


「嫌です」


「…君キライ」


「えぇ!何で!」


「うっさい。何で死にたいの?」


「タイピン落としたんです…」


「……?付けてるじゃん」


「これは予備のです!あぁ、この間こっそりノボリさんのと交換したタイピンが……!ぐすっどこいっちゃったの!出ておいで!」


「君……、え、じゃあ今ノボリが付けてるのは君の?」


「ですよ」


「……えい」


「いでっ!ちょっ、何でチョップするんですか!」


「君なんてキライ」






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