「…ひっ」


「…?………!!ど、どうしたの!?」


「ふ、あ」


「何?なにか辛いことあった?何で泣きそうなの?」


「あ、ち、違、」


「あ、どうしよう、ノボリー!!」


「はい?」


「どうしよう、この子泣きそう、どうしよう?」


「ちが、違うんで、ひ、う、」


「何でございますか、なにか悲しいことが?」


「誰かに何かされたの?どこか痛いの?」


「ふ、は、違うん、ですっ!」


「あっ!」


「待って下さいまし!どちらに行かれるのでございますか!?」






「…は、待ってよ!何で外に、」


「はっくしゅん!!……はー、すっきりした…!すいませんお話の途中で」


「いやそれは、まぁ、良いんだけど…。で、本当にどうしたの」


「どうしたって?」


「追いついた…!どうしたってそれは、何故あなたさまが、泣いていたのかに、決まっております!」


「え、だから泣いてないです」


「うそ!君さっきすごく泣きそうだったよ!」


「ああ、だからあれはくしゃみが出そうで出なかったから」


「くしゃみ?」


「では何故逃げたのでございますか?」


「逃げてないです、太陽見ようと思っただけです」


「なんで太陽?」


「え、くしゃみ出そうな時って太陽見たらはくしょんってなるじゃないですか」


「ならないよ!!」


「何言ってんですか、なりますよ!」


「ならないでしょう」


「ノボリさんまで…!なりますってば!」


「で、結局泣いてたわけじゃないんだね?」


「はい、違いますよ。何度も言ったじゃないですか、もう」


「全く人騒がせな」


「今日に限っては私のせいじゃないです…!」





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