「クィリナス、鼻が痒い」

「はっ」

「いたたたたたそれ俺様の目!もっと下だクィリナス!」

「もっ申し訳ございません!」





「クィリナス、目にシャンプー染みる」

「あぁっ申し訳ありません!」

「シャンプーハットを使え」

「はっ」

「…クィリナス!クィリナスこれ意味ない!シャンプーハット意味ないぞ!俺様シャワーもシャンプーも直撃だ!」

「もっ申し訳ございません!」




「クィリナス…!お前体堅いぞ!もっと頭下げろ!届かない!」

「…………」

「うぶ!行き過ぎだクィリナス!ばかたれ、ユニコーンの大きさを考えろ!」

「申し訳ございません…」




「…クィ…ナ…!う…ぶせで…寝…な…!」

「……………」

「起…ろ!クィリ…!」

「……すうすう」




「モゴモゴ…!モゴ……モゴモゴ…?」

「わが君?どうなさったのですか?すみません、ここ広間なんで…あとで聞きますね」

「(窒息する…!)」



「クィリナス眠い…!もうレポート採点とかいいじゃん、寝たい」

「わが君は先にお休みになって下さって構いません」

「ヤダ。俺様座ったままじゃ眠れない」




「後頭部に俺様くっつけてるお前が防衛術教えるとかうける!逆に闇の魔術教えた方がいいんじゃないのか?」

「……そうですね」




「クィリナスさー、彼女とか作んないの?」

「はっ?」

「だから彼女!俺様がお前くらいの歳の時はそれこそ道行く女はみんな俺様に惚れてたぞ!ていうかお前そろそろ嫁みつけないとやばくない?」

「わが君が私の頭にいらっしゃる状態では少し厳しいかと」

「むしろ俺様イケメンだからいた方がモテるだろ」

「いえ、それはちょっと…」

「お前が彼女とキスしてるときはちゃんと目つぶっといてやるから!」

「…お気遣いありがとうございます」




「ミネルバっているんだろ?変身術の教授だっけ。そいつさぁ、多分俺様の元カノだわ」

「は…?」

「いやー年取ったな!でもあのビシッとした感じは変わってない、うん」

「失礼ですが…マクゴナガル教授は今まで特定の異性と付き合ったことはないと」

「ああ、ツンデレってやつだろ。俺様にもよくツンツンしてたんだ、話しかけても照れて喋ってくれなかったり、女連れて図書室入ると嫉妬して睨んできたり。肩抱こうとしただけで恥ずかしがってペトリフィカストタルスされたし」

「……」

「あの反応がまた可愛かったんだよなー」

「…そうですね」




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