「………………」
「………………」
「………………」
「……なんです、わたくしの顔に何か付いておりますか?」
「いいえ、何にも!ただノボリさんがとってもうつくしいと思って」
「え、そん、そ、うですか」
「あっ隠さないでくださいよ!見てるんだから!うりゃ」
「見なくて結構でございます!帽子を返して下さいまし!」
「嫌です、ノボリさんのうつくしい顔が隠れるから」
「そんな歯の浮くようなセリフ、あなた恥ずかしくならないんですか…!」
「ちっとも。あぁ何てうつくしいんでしょうノボリさんは!全く見飽きませんね!」
「ミドリムシは凄いです、動けるのに光合成も出来る!動物なのか植物なのかはっきりしなさいよ!」
「原生動物だよ」
「あ、動物なんですか」
「でもミドリムシ植物とも分類されるよ」
「どっちですか」