「…うわ、!」
「!!…何です、どうしました」
「あ…!?ノ、ボリさん…」
「何でございましょう」
「黒いコートだ…」
「今さら何を」
「ノボリさんだぁぁぁぁ!!」
「いッ!…っきなり抱きつかないでくださいまし!」
「ノボリさん!ノボリさん!本物ですよね!私ここにいますよ!大丈夫ですよ!」
「何の話です!」
「はぁ、私死んだかと思いました!」
「悪い夢でもみられましたか?居眠りのバチが当たったのでしょう」
「あぁ本当に夢でよかったです!とっても嫌な夢だったんですよ!」
「第2ボタンはロマンですよね」
「それ今言うことかな?」
「すいませんちゃんと仕事します」
「そうして。はいそっち持って」
「うぅ…ちくしょう、何でこんな酔いどれおやじさんを介抱してやらなきゃならないんだ…」
「それが仕事、しょうがない」
「くそっ、どうせならきれいなおねえさんとかが良かった!」
「そっちはノボリの担当」
「はー!?何ですかそれ…!酒に酔って前後不覚になったうら若き女を独身男に介抱させるなんて…そこは私でしょう!?」
「君の方があぶないからに決まってる」