”ノボリー!ノボリー!今日のお弁当何ー?”
”開けてからのお楽しみです。ほら、早くダブルトレインへ行ってくださいまし”
”何だろー!楽しみー!ねぇねぇノボリー、最近マルチトレイン強い人来ないね、僕もっとノボリと一緒にバトルしたい!”
”そうでございますね、はい行ってらっしゃいまし”
”うん、またお昼にね!僕の分のお弁当他の人にあげちゃダメだからね!”
”はいはい大丈夫ですから”
「…なーんつってね!ふふふ…ノボリさんがお弁当作ってたら可愛いのにな…!よし、トウコちゃんに写メ送っとこう。マジやべぇあの二人の仲の良さは異常でしょ、双子ってあんなもんなの?眼福…と」
「想像は勝手ですが本人に気づかれない所でやってくださいまし。聞こえておりましたよ」
「うお、ノボリさん…!いつ間に背後にいらっしゃっていたんですか…!ニンジャー…!」
「あなたがトウコさまにメールを送ってらっしゃった時です…!もうすぐ改札が開く時間でしょう!あなたさまも早く持ち場におつきになって下さいまし!」
「ひーすいませーん!」
「あなたさまはもう少し駅員としての自覚をお持ちになるべきです!」
「えーっと、その、そう、自覚を持った結果こうなりました!駅員の仕事はどれだけやりがいがありまた私の上司がいかに強くて頼れて素晴らしく出来た人であるかを友人に伝えたく…!」
「嘘おっしゃい!そんな謙虚なことを思う部下は上司に勝手にアフレコしたりしません!それに当てていたセリフもメールの文面もそんな内容では無かったではありませんか…!」
「私なりの尊敬の形なんですぅぅぅ!あと人のメール覗かないでください!」
「さっきのメールは破棄してくださいまし!いいですか、絶対ですよ!」
「………」
「返事は」
「……えへ、」
「まさかもう送ってしまわれたのですか…!?」
「おはようございますノボリさん!シングル挑戦にきました!」
「あ、トウコちゃん!おはよー!早いね!」
「おはようございますトウコ様、少々お話が、」
「メールありがと。マッハで飛んできたわ!早速ライブキャスターの待ち受けにしちゃった!あ、ベルにも転送しといたから」
「な、」
「だよねー、私も後で待ち受けにしよっと」
「やめて下さいまし!」