「ねぇ、君が好きって言ったら、どうする?……どう思う?」
「うーんと……そうですねー、前から思ってたんですけどそれって見積もりに似てません?『これ買うって言ったら、いくらになる?』みたいな!そんな感じします!」
「すごい答えが返ってきたな……僕ちょっとびっくりだよ。まさかこれほど主題とかけ離れた返答がくるとは」
「はっはァーン?わたしに何を求めてるんですかうけるー!ていうか何の質問かよくわかんないんですけどぉー、ひっかけ問題ですか?それともクダリさんて意外と少女漫画脳?」
「うるさいなぁ!あぁもう、君に聞いた僕が馬鹿だった……ほんと君って、なんかさぁ!もう!がっかりな子だよね!」
「ねぇねぇクダリさん、好きって言ったらどうします?」
「好きですって返すかな」
「……何してるのですかあなたたち!?」
「チィース!ノボリさん今日ももみあげがチョーカッコイーキャーって感じですね!!」
「ねぇノボリ、そのネクタイ僕の!間違ってるよ!!うっかりさんだなぁ」
「ぁ、うっかりさんて、いやそうでなくて、……何のお話をされていたのですか?わたくし、あの、……もしかして、お邪魔してしまいましたか、その……?」
「ノボリさん気にしいですね!ぷぷっうけるー!いいんですよ別に、どうぞ混ざってください!」
「いいよ、ていうかノボリももうルール分かってるのかと思ってたけど。ナチュラルに入ってくるからさぁー。はいじゃあどうぞ、きみからやる?ノボリに先譲っとく?」
「クダリさん今日もめっちゃ可愛い!」
「イケメンの間違いでしょ。僕の目を見てもう一回言ってごらんよ、ほら言って」
「天使みたいにクダリさん今日もすげぇ可愛い」
「意味がわからないのですが……あの、ちょっと、わたくしにも分かるように説明して下さいまし……?」
「しりとりですよ、ノボリさん!……………あっやべしまった」
「わーい僕の勝ちー」