「あー、ロッカーの中って雑誌多いよね……」


「捨てるこっちの身にもなってくれって感じですよ、もー」


「こらこら、捨てるんじゃなく拾得物を保管するだけです」


「結局最後は捨てちゃうじゃないですかー」


「そうだけど、違うの!」


「ふんふーん、エロ本エロ本エロ本……エロ本ばっかり!本読め本!」


「本ねぇ、そういえば僕も本最近あんまり読んでないや。昔はよく読んでたんだけどなぁ、電車の中とか」


「あー確かに、今はもっぱらCギア眺めてますねーわたしも」


「そういえばさぁ、昔はけっこう網棚の上に漫画の忘れ物多くてさ」


「あららー、あそこは忘れますよねぇ」


「いや、多分あれは読み終わったやつを他の人へのプレゼント感覚で置いてってたんだと思うんだよ」


「えぇー……網棚でプレゼント?」


「うわ何だか話してたら懐かしくなってきた。僕は網棚に置いてくとか、そういうのはやったことなかったけど、」


「あ、そういえばわたし本でナンパ?されたことあります!なつかしー!」


「……は?い、いみがわからない」





「ポッキーゲーム!いぇーい!」


「やらないからね」


「え!なんで!やりましょうよやりましょうよー!」


「やだよだってそっちでスタンバってるのノボリじゃん。きみカメラ構えてんじゃん。どうせ僕とノボリでやらせる気なんでしょ」


「ハッハッハよく分かってるじゃないですか流石クダリさん!」


「なんですってクダリとポッキーゲームですか、聞いてないのですが」


「聞かれませんでしたから」


「やだやだやーだ。帰って帰って。仕事に戻って」


「ちぇー。じゃあノボリさんわたしとポッキーゲームしましょう」


「待て待てノボリ、だめだからね」


「クダリはおとなしく仕事してればいいじゃないですか」


「じゃあノボリさんはこっちのノーマルポッキー使ってくださいね、わたしはこっちのイチゴポッキーでタワー作るので!よーいどん」


「待ってください、それ何のポッキーゲームですか?わたくしそのローカルルール知らないのですが」



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