「珍しいな、お前が読書とか…明日はスニベルスが降ってくるかもな」


「うわ…シリウスきもい。どんだけスネイプのこと好きなの」


「好きじゃねーよ!あんなベトベト髪鳥肌たつわ!」


「ベトベトって言うな!あれは毎晩流さないトリートメントつけすぎてるだけなんだからね!」


「え、マジで?俺あいつ見る目変わっちゃうわ、悪い方向に」


「嘘に決まってるじゃん。そんなプライベート知らないよ。スネイプの寝室に入ろうとしただけで足縛りの呪いかけられたもん」


「スリザリン寮に入り込めたってことがまずすげぇよお前。ところでそれ何読んでんの?」


「マキャベリ著、君主論」


「魔法理論か?」


「論違いだよ。マグルの本で、ええと、リーダーシップの取り方みたいな手引き書」


「お前覇権でも狙うのか」


「私はそんなめんどくさそうなことしないよ!でもこれ結構面白い。なんでジェームズがあんなにカリスマってるのかわかる気がする!ここなんて要約すると『敵対勢力は乾布なきまでに叩き潰しましょう』って書いてあるの!なんだかスネイプを思い出す」


「流石ジェームズだ!クンシュロンを実践しているなんて!」


「ジェームズはホグワーツの覇者になれるんじゃない?」


「あぁ、本当にジェームズはすごいよな!何せ俺も敵わねー主席だし、クィディッチもシーカーだし、あいつの相棒として鼻が高いぜ」


「あっシリウスー、『完全に君主を信頼している配下は厚遇すべし』ってさ」


「あ?それがどうした、」


「頑張れシリウス!」


「え?何、俺配下って言いたいの?」


「頑張れシリウス!」


「配下…」


「頑張れシリウス!」








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