「クダリ、オブラートありませんでしたっけ」


「ないよ」


「何ですって!錠剤ならまだしも粉薬を飲むのにオブラートがないとはどういうことです!」


「えーうっそーノボリさんオブラートないと薬飲めないんですかァー?かぁーわーいーいー、プププ」


「そういう君はさっきから何をガサゴソやってるの」


「え?おくすりのめたね、探してるんですよ…イチゴ味のやつ。クダリさんおくすりのめたねってどこにありましたっけ」


「ないよ」


「ええー!カプセルならまだしも錠剤飲むのにおくすりのめたね無いんですか!おくすりのめたねないとお薬飲めません!」


「錠剤くらいそのまま飲みなさい」


「ノボリがそれ言うの」


「粉薬はそのまま飲んだら苦いでしょうが」


「うんうん、粉薬は無理ゲです。錠剤より飲めません。おくすりのめたねでもツライ」


「君らはそろそろ大人になるべきだよ」 


「オブラートは別にいいでしょう!おくすりのめたねはどこの幼児かと思いますけど」


「わたしはいいんです、ノボリさん達より年下だから」








「ノボリさんがアメくれたんです」


「へぇー」


「わーいって思ってくるくるして開いたら中身アメじゃなくて丸めた包み紙でした」


「わぁ……」


「ノボリさんニヤニヤ笑ってました」


「あ、あー、飴は僕持ってないけど…キャラメルいる?」


むしゃくしゃしたのでサブウェイマスターノボリが食べたアメの包み紙、100円からってネットオークションにかけました」


「10円だったとしても買いたくない。ゴミだもん」


「……ちょっと大きな声じゃ言えないくらい良いお値段でお買い上げいただけました」


「ウソォ。いくらで……?」


「というわけで儲かったお金でお寿司か焼き肉行きませんか!えぇ今日はわたしの奢りですうっふふー!いいんですよクダリさんのお兄様のおかげで稼がせて頂いたわけですしねぇおほほほ!」


「ちょ、待ってよいくらで売れたの!?」




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