「雨の日の休日はさー、が読みたくなる」


「外いけませんしねぇ」


「ざーって雨が降る音聞きながらお茶淹れて、お菓子とか用意しちゃって、ぼーっとするの好きなんだー」


「なんかどっちかって言うとそれノボリさんっぽいイメージですけど」


「ノボリか、ノボリも結構そういうの好きだと思うよ」


「あ、やっぱりそうですか?インテリっぽくて何かいいですね!さらにメガネなんか追加されたら最高なんですけど!」


「ハァハァすんのキモい、やめて」


「ハァハァしてません、これはただの呼吸です」


「いいやそれはハァハァだよ。興奮してるときの息づかいだよ」


「ええいクダリさんにわたしの興奮してるときの息づかいなど分かるものですか!わたしが本気でハァハァしたらもっとすっごくハァハァになるんですからね!」


「そうなの?見たい」


「見せませんよ」


「えーケチ。僕に見せてくれたっていいじゃん」


「ふむー…まぁ100m全力ダッシュキメたら本気ハァハァになりますね、わたしが100m走ってる時があったら見てるといいですよ」


「うわつまんない。健全すぎる」








「わたしは……いつもいつも、どうしてトウコちゃんが『モンスターボールと間違えてタマゲタケ鷲掴んじゃった!』とか言うのかと思ってたんですが……」


「よくあることですよね」


「はい、右手終わった。左手出して」


「小さくなって草むらに隠れてるタマゲタケだとモンスターボールに見えるもんですね。ゆらゆら揺れてたし完全に誰かの落し物だと思って掴んじゃいましたよ」


「そうだねー。あ、ノボリー!どくけし切れた!新しいのちょうだい」


「はいはい。はい」


「ありがと」


「ぎぃぃぃぃ染みるぅぅぅ!」


「我慢して」


「痛そうですねぇ」


「ひぎぃぃぃいだだだだぁ……!うぅ、ポケモンが小さくなるのって逃げるためとか瀕死の時の体力温存とかじゃなかったでしたっけ…?何であんな元気いっぱいのポケモンが小さくなってるんですか。詐欺ですか」


「さぁねぇー。それがわかったら博士号取れるんじゃない」


「包帯も巻いておきましょうか」


「いやぁーでもタマゲタケでよかったー。モロバレルだったら死んでたかもしれませんね!あっははー」


「あぁ、君の場合洒落にならないよね」


「驚いて蹴り飛ばして胞子まみれだなんて容易に想像できる最期ですね」


「流石にポケモン蹴っ飛ばしたりませんて!ノボリさんの中のわたしどんだけ非道なんですか!」



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