「ひとつ話が終わるごとに、ヒトモシをボールに戻してくっていうのはどうですか」


「わたくしのヒトモシは貸しませんからね」


「えっ!?」


「何ですその予想外みたいなリアクションは!当然でしょう!」


「そ、そんな……ノボリさんのこと完全にあてにしてたのに」


「人に頼らないで下さいまし」


「えー……じゃ、いいですよ予備のカンテラ100個出しちゃうから……話終わるごとに一個ずつ消してく方式で」


「100個点灯している状態は物凄く眩しそうなのですが」


「じゃあ今からカンテラ用意しときますんでその間にお話用意しといて下さいね!50個くらい!」


「何言ってるんですわたくしやりませんよ?」


「えっ!?」


「やりません」


「そ…そんな…!クダリさんにもジャッキーさんにもキャメロンさんにもクラウドさんにもシンゲンさんにもトトメスさんにも、ていうか全員にお断りされたからもうわたしノボリさんしか相手いないのに…」


「それは残念でしたね、諦めるかひとりでどうぞ」


「薄情者め…いいです、ノボリさんたちのポケモンに相手して貰いますから」


「その子たちは人語など喋れませんよ」






「僕このバチュル練り切り取ーっーた!」


「あー!ずるいクダリさん!わたしもそれ狙ってたのにー!」


「ほらほら喧嘩なさらず、他にもありますから。ヒトモシの葛桜はどうです、白あんですよ、かわいいでしょう」


「あ、それもかわいい…じゃあそれにし」


「あー!ずるいずるい!」


「何がずるいんですか!クダリさんバチュルがいいんでしょ!ヒトモシちゃんはわたしー!」


「ずるい、ヒトモシだけ食べるなんて!バチュルもあげるから食べて!あーんして!」


「…………?ノボリさん、クダリさんの沸点がよくわからないです」


「ええわたくしもです、気にしなくていいのではありませんか」


「ふたりしてお揃いのヒトモシ食べるなんて…そんなのずるいよ!」




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