「お客様、当駅では被りモノをご遠慮頂いております。ガスマスクはお脱ぎ下さ…」
「ヤブクロン、どくどく!」
「うわぁぁ!?ちょっ…!ひ、人に向かって技繰り出しちゃダメでしょうよ!」
「どきなさい!我々はこの施設で不当に扱われているポケモン達を開放に来ました!」
「我々って…なにがどうなってんですよこれ」
「早くどいて!」
「だ、だめです!駅の秩序は改札から私が守ってやります!てれりれってりー、さすまたー!」
「…ヤブクロン!」
「………おっとぉー…?これはまずい、かもー…。人間ならともかくポケモン相手にタイマンなんて張れないよ…!」
「いけシビビール、でんじは!」
「うぎゃわわわ…!!あああ危ないじゃないですかっ!」
「大人しくしていれば危害を加えるつもりなんてないわ」
「現在進行形で私あなたのポケモンに襲われてるんですけど…!?電撃でおばかさんになっちゃったらどうしてくれるんです!」
「ヤブクロン、ダストシュート!」
「はい…?……ぎゃっ!」
「続けてシビビール、もう一度でんじは、」
「デンチュラ!ワイルドボルト!かーらーのー、いとをはく!ぐるぐるにしちゃって!………大丈夫?一人でよく頑張ったね、えらい」
「サブウェイマスター!?何でこんな上まで…!」
「君、悪い人だね。うちの可愛い部下こんなにしてくれちゃって……」
「かわいー部下だと本当にそう思ってくれてるのならゴミの山から引っ張り出してくれても良くないですか?」
「おまけに改札めちゃくちゃ」
「クダリさん?聞こえてますか?」
「警察に突き出されるのとここで僕にボコされるのと尻尾巻いて逃げるの、どれがいーい?」
「あ、あれノボリさんだ。ノボリさん助けてー!」
「お、覚えてなさい!いつか吠えづらかかせてあげるんだから!」
「ツンデレっ子可愛いな…ノボリさんへるぷみ」
「……なんですかこの惨状は。そしてあなたは何なさってるんですか、それ」
「遊んでるんじゃないってことは見れば分かってもらえると思います、とりあえずプリーズへるぷみ、内臓口からオエッて出ちゃいそうです!」
「なんでゴミ…ほら、捕まって下さい」
「っよいしょー!いてて、もう!結局何だったんですかあの人、私に生ゴミぶつけに来たの?」
「お怪我は?」
「あ、大丈夫です。無事でーす」
「うわ君生ごみくさい!」
「そういうこと言いますかクダリさん!?」
「ご無事で何よりでした。シャワー使ってらっしゃい、ここはわたくしたちが片づけておきますから」
「ああんノボリさんがいつになく優しい…!」
「デンチュラ、いえき」
「うぶぁ!…な、クダリさんいきなり何を…!?」
「キレイになったでしょ!」
「むしろドロッドロです。若干皮膚がぬめりを帯びてます。これ私の表面溶けてるんじゃないの」
「バカなこと言ってないで早くシャワー浴びてきたら?ドロドロだし生ゴミまみれだしキタナイ」
「納得いかない…!!!」