「………ぁ、……はい」
≪はぁはぁ今日のぱんつ何色ですかー?≫
「ぇ……と………っふぁ…くろ…………は?」
≪おはようございますノボリさん!良いお目覚めですか?寝汚いノボリはそろそろ一人で起きるのが辛くなってるんじゃないかなってクダリさんが言ってたので電話掛けてみました!≫
「…最悪のモーニングコールありがとうございます。おかげでしっかり目が覚めましたよ」
≪はっはっは礼には及びません≫
「今のわたくしの言葉が感謝の意だと思えるならばクダリに言って病院へ連れて行ってもらいなさいまし、頭の」
≪えーだってありがとうって言っ…あっちょっと!…………んで……ま…………ずるい!……だけ…………もしもしノボリ?おはよー!そっち今何時だっけ?≫
「ええと、6時を過ぎたところです。おはようございます、クダリ」
≪……に?…です…け…6時!?ちょっと早すぎたん……モガッ!ちょっとうるさい黙って。バウムクーヘン食べてていいからハイもういっこ!…えっとね、ノボリ、こっちいま夜!僕らこれから上がるとこー。ノボリそろそろ寝坊し出すころじゃないかなって思ってさ!合ってたでしょ?≫
「……っふ…は、ええと……確かに少し寝過ごしかけたりもしますが……心配されるほどのものでは…」
≪ダメダメ!心配!ギアステーションのボスがもし遅刻なんてしたら、ダサい!イッシュなめられちゃう!≫
「…そうですけど」
≪っていうのは建前でー、久しぶりに僕らノボリと話したかったんだ!ねー?≫
「それはそれは……」
≪代わりましたー!!もうね、ノボリさんいないとギアステーションすっごく無法地帯なんですから!クダリさんはアメ舐めながら挑戦者待ちするし、トウヤくんとトウコちゃんなんて台車みたいなのにタマゴ山盛り積んで駅走ろうとしてたんですよ!なんか緑色の髪の毛の男の子に怒られて正座させられてましたけど!ノボリさんにも見せてあげたかったです、ほんとに…うわ、ちょっと!まだ話して……もしもしノボリ?僕だけじゃないかんね!この子だって挑戦者にお菓子投げつけてた………あー!………違いますからねノボリさん、嫌がらせとかじゃないですからね!ノボリさんいないからシングルトレイン出せないし、シングル来た挑戦者の子たちがしょんぼりして帰ってくの見てて可哀想だったからお菓子あげてただけですからね!見境なく投げたりしてませんから!…うぎゃ!………でもでも、昨日ダブルトレインにきたラブラブカップルにポップコーン投げてた!……れは!あの…とたちが…しをかわいそうな目で見…から!!違いますからねノボリさん!私まじめにやってますからね!!……ノボリさん?≫
「………」
≪クダリさ…ノボ…寝ちゃっ…?……ノボリー?起きてるー?≫
「………」
≪ノボリさーん?≫
「……ぁ、はい…?」
≪はぁはぁ今日のぱんつ何色ですか?≫
「は?何をおっしゃってるんですかあなた?」
≪あっはは!起きた!二度目ましておはようございますー!ぷぷぷ!≫
「全く…ふぁ………ん、はぁ。恥じらいの無い人ですね、あなたは相変わらず」
≪一週間じゃかわんないですよー、当たり前じゃないですか。…ん?あ、ハイどうぞ。……なぁに、ノボリ寂しくなっちゃったの?ぷっ≫
「何言ってるんですかクダリ…そんなワケないでしょう、こちらは静かで穏やかでとても落ち着いていますしそれから」
≪あと一週間頑張ってねー!あ、電話鬱陶しいみたいだからもうかけない!ね、やめようねー。…はーい…ボリさん起きれる……すか?ノボリももう大人なんだから大丈夫にきまってるじゃん!ひひ≫
「クダリ。イッシュのサブウェイマスターが寝坊、恥ずかしいので朝起こして貰えますか。電話掛けて下さい」
≪えー。めんどくさいなー、ねー?……たしはべつに…くないですよー?…そお?じゃあ……て…もしもし!わかった!明日からも掛けたげるね、電話!≫
「下着の色を聞くのは勘弁して下さいと伝えておいて下さいまし」
≪やでーす!!…聞こえた?あはは、やだってさ!≫
「恥じらいをもちなさい!」
≪ノボリ声でかいよー!ふふふ、もう!君らってほんと、こどもっぽい!…え?…ダリさんに言われ…くないでーす!≫
「クダリに言われたくないです」
≪はいはいふふ、わかったわかった!じゃあねノボリ、いってらっしゃい!≫
「はい」
≪ノボリさんいってらっしゃい!≫
「はい。あなたがたも、おやすみなさいまし。お疲れ様でした」
≪はーい!ノボリさん、明日のぱんつも黒でお願いしますね!≫
「ぱっ…!!そんな言葉を口にするんじゃありません!」
≪あーははー!!ごめんなさぁーい!それじゃ!≫
「わたくしが戻ったらあなたがた覚悟しておいて下さいよ」
≪ノボリさんってば、いつまでも電話してちゃ遅れますよぉー?…しょーがな…よ、ノボリはさびしんぼだ…らね≫
「クダリ、減給です」
≪横暴だよ!…ーいやーいクダリさんおっこらっ…たー!≫
「そちらには反省文を書かせると伝えてくれますか、クダリ」
≪えー!?横暴ですノボリさん!≫