「眠いー…」
「少しくらい寝てらしても構いませんよ?昼休みが終了したら起こしてさしあげます」
「あ、…ふぁーわ…ありがとございますー…」
「えぇと…あった。どうぞ、毛布」
「どうもー。ソファ占領させていただきまーす…」
「仮眠室をお使いになったらいかがです?」
「ヒトリ寂シイデース」
「そうですか」
「……んむむ…枕がないと頭が落ち着かないー…。自分の腕じゃつまんない……ノボリさん腕貸して下さいよー…」
「は…ソファで、でございますか?…2人寝そべるのは窮屈かと」
「寝そべ…らなくても…腕だけでいいんですけど…じゃあ…お腹貸して下さい…はらまくら…」
「お断りします」
「なら尻でも…良いですー…しり…まくらー…」
「早く寝なさい」
「ノボリさぁぁぁん!聞いてください!私昨日と一昨日、リニア見学に行ってきました!」
「なんと…!カントージョウトのリニアでございますか!?」
「そうですよ、リニアに乗ってきましたよ!」
「ブラボー…!素晴らしい!ぜひお話をお聞かせ下さいまし!」
「いい食い付きっぷりですねノボリさん!あのですね、リニアすっごい速かったです!コガネって街とヤマブキって街を繋いでるんですけどね、もう景色が流れるようにぱーって走ってっちゃうんです!結構離れてるのに数分でしたよ到着まで!」
「ほうほう、それで?」
「地下鉄では味わえないスピード感がめちゃくちゃかっこよかったです!しかもすっごい静かに走るんです!最高でした!」
「ああっそれは羨ましい…!それで?」
「え、終わりですけど」
「え!?」
「あっそうだ、知ってますか、あっちの人たちはポケモンをボールから出して連れ歩いてるんですよ。すごい可愛い。ぺったぺったトレーナーの後ろをついていく様は、まるで刷り込みでスワンナの後をついてまわるコアルヒーのようで…」
「リニアの話は…!?」
「だから終わりですったら」