「クダリさん、見てください!綺麗な羽でしょう?」


「きれいなハネじゃないよ」


「え、汚ないですか…?」


「そうじゃないよ、それはしゅんぱつのハネ」


「しゅんぱつのはね?」


「うん、ポケモンにあげると素早さが上がるの」


「へー、これはそういう風に使うんですか!橋で拾ったんですよこれ」


「たまにあるよね。コアルヒーとかが落としてくの!僕ときどき拾いに行くよ」


「あ、そうなんですか?じゃあこれあげます。ハイ」


「え、いいの?」


「いいですよ、サブウェマスターに使ってもらった方がこの羽も喜びます」


「やったー!ありがとう!」


「!!……どういたしまして(可愛い可愛い可愛い!)」





「クダリさん、これあげます!」


「何このボール…コアルヒー?え、いいよ、僕もう手持ちは今の子たちで十分だし」


「クダリさんこの間たまにハネ拾いに行くって言ってたじゃないですか。この子が一匹いるだけでハネが半永久的に取り放題」


「な…そんな可哀想なことできるわけないでしょ!何でそんな危険なことばっかり考えちゃうの君は!」


「えー、抜け毛くらいこの子だってくれますよー。痛くないだろうし」


「あ、抜け毛か…いやいや。そんなポケモンを便利な道具としてしか見ないような扱いは良くないよ!」


「普通に育てて毛づくろいしてあげて、それで抜け毛もらうだけですよ!いいじゃないですか」


「駄目だよ!とにかくこの子は野生に返すからね!」


「えぇぇ!?そんな、実は逃がす気なんかないくせに意地張っちゃってクダリさん!」


「んなワケないじゃん!ほら、コアルヒー今のうちに逃げて!」


「あー!!本当に逃がした!クダリさんのばかー!」






「もう始末書かくの嫌だ…!」


「疲れた?じゃあ飴あげる!もう少しだよ、頑張って!」


「…ちっちゃい子じゃあるまいし、やめてくださいよー」


「僕、甘いもの食べると元気でる!」


「それはクダリさんがコドモなだけでは」


「む、僕オトナ!」


「…私が思い描く理想の大人とはだいぶかけ離れたオトナですね、ハンっ」


「…始末書追加されたい?」


「わーい飴大好きでーす!飴くれるなんてクダリさんオトナー!」





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