「お。ノボリさん、お弁当のおかずそれ、牛タンですか?」
「はい、頂き物があったので」
「へぇー」
「一切れ食べますか?」
「いや、いいです。見てるだけですから」
「はぁ…そう、ですか?」
「私の事は気にせずどうぞ!」
「…いただきます」
「………」
「………」
「……牛たん…」
「………?」
「牛とディープキス?」
「……!?げほっ!」
「ぎゃ!ちょっとノボリさん大丈夫ですか!?」
「な、気持ちの悪いことを言わないでくださいまし!」
「ハァ?」
「何、どうし……そのケンカ番長みたいな顔やめなよ!」
「あらすいません。…見てくださいよこのメール!」
「何…………足もぐ?は?」
「チェーンメールですよ!何これ、意味分かんないんだけどー!つまりこのメール回さなかったらゆーれー的な人が来て殺されちゃうってこと?ハンッ、ちゃんちゃらおかしいわ!あひゃひゃ!『あの女ユルサナイ』?うけるー、カタカナ超うけるー!リア充爆発しろってことか!そこだけは同意してあげよう。もし万一これが本当だったとしても他人巻き込むなって話ですよ、けっ。こういうの嫌い!さーくじょ、ぽちっとな」
「誰から来たのそのメール」
「えーっと、カウンターの子ですね。この間嫌みの応酬しました」
「…じゃあそれ嫌がらせじゃないの?」
「タブンネー」