DNAに馳せる
「なまえ?口を開けて頂けますか?」
「嫌です」
「何故でございますか!痛い事など致しませんよ?ただ少しだけ、すこーしだけこの綿棒であなたの頬の内側をこすらせて頂くだけでございます」
「うわそれ理科の授業でやった懐かしい!絶対嫌です!細胞観察したいなら自分のほっぺの内側ぐりぐりして下さい!」
「細胞観察ではございません、クローンです」
「すいません理解できないです」
「この、」
「タマゴ?」
「はい。ブラックシティで購入いたしましたこのメタモン産無精卵へあなたの体細胞から取り出した核を注入してですね、わたくしだけのなまえを」
「いや無理ですから」
「金さえ払えばやってやると研究員の方がおっしゃっておりました」
「ノボリさんそれ絶対騙されてますよ!」
「えぇい科学と愛の前に不可能などないのですよ!おとなしく体細胞をおよこしなさい!」
「いやだぁぁぁぁ気持ち悪い!はなし、ぅぎぃっ!ひ、やらやらぁぁぁ!やめれくらはひ、のほりはん……!」
「ふふふさぁなまえじっとしてて下さいましね、すぐ終わりますか、グフゥッ」
「………必殺、金的クラッシュ……」
「う……あぐ、ぅっ………なまえッ……っ使いものに、ならなくなっ、た、ら、……どうしてくれるんですかッ……責任取って頂けるんですかッ……はぁ、ぅッ」
「取りません」
「ふッ、ふーっ、ふ、ふぅ、ふー………ッうぅ………大変痛かったのですが」
「知らんですよ」
「しかし…………………プレイの一つとしてならなかなか、わたくし何か新しい世界への扉でも開きかけ、」
「クラッシュ」
「あ゛ぅ゛ッ!!!………なまえ、なまえ、積極的ですねッ……!ぅ゛…」
「完全にクラッシュされたいんですかノボリさん」
「はぁッ、あなたにならば、喜んで」
「………………うわぁぁぁ気持ち悪いよぉぉぉ!!股間押さえたまま寄らないで下さい!!あっち行ってぇぇぇぇぇ!」
「ッ何故ですか、あなたが蹴ったからこうなったのでしょうが、っはぁー……」
「ひぃぃぃぃぃぃ怖いぃぃぃぃぃ!!!それ以上近寄ったら原型とどめないレベルで蹴り飛ばしますよ!!」
「なまえ?わたくし別に構いませんよ?どうぞ、あなたのお好きなように」
「ギャアーこっち来ないで!」
「わたくしの体になまえから受けた傷が一生残るだなんて……夢のようでございます。さぁどうぞ!」
「どうぞじゃないわノボリさんのハゲ!」
「ハゲ?わたくしまだ禿げてなど………あぁ、そういうことですか。なまえ」
「ぎゃあぁぁぁぁ手掴まないで下さい離して!!」
「ハゲとはつまり…そういうことですね?なまえのこの手で、全てむしり取る、と」
「ちょっと待って勝手に何か妄想してませんか!?ひぃぃぃやめてやめて股間に手触らせようとしないでぇぇぇぇ!」
「なまえからのマーキングでございますね…わたくし照れてしまいます、うふふ」
「うふふとか乙女っぽい笑い方の割にやってることえげつない!」
「痛くても我慢しますから、わたくし……いえ、むしろ痛みが合った方が興奮いたします!その痛みはなまえから確実に与えられているものだと思うと!」
「嫌ですよ自分でやって下さいよカミソリとかで!」
「……視姦プレイ、ということでございますか?」
「違います!」
「自分でやってごらん?見ててあげるから、ということでございますね!なまえの目の前で、そういうことですね!」
「違うって言ってるでしょぉぉぉぉ」
「わかりましたシャワールーム行きましょうか。多少狭いですがしかたありませんね」
「のっノボリさんノボリさん!ノボリさん確か私の体細胞欲しかったんですよね!あげます!あげますから!」
「え?…………あぁ……」
「ねっほらほっぺの内側だろうが上あごの細胞だろうが上げますからねっねっはい綿棒出して!」
「…………綿棒ごときになまえの口処女を渡すのは惜しいですねぇ……舌で浚ってよろしいですか?」
「よろしくないですよ!」