0519:)がちゃり、扉が開くまでの10分間







「クダリ!つまみ食いしないで下さいまし!」


「してないよ、マカロンがズレて重なってたから直しただけじゃん!」


「ウソおっしゃい、口元にカスが付いていますよ!」


「違うもーん、手に付いた欠片が口のとこにくっついただけだもーん。そんな事よりノボリ早くキャンドル用意しなよ、ヒトモシ使うの?」


「キャンドル…そう、キャンドルです、どうしましょう?」


「だからさ、ヒトモシでいいじゃん。ノボリいっぱい持ってたでしょ孵化あまり」


「青い炎ばかり、不気味なのでは」


「トウコから色違い借りてこようか」


「時間がありません!」


「わーかってるってば、いいじゃん青いの、キレイだよ。ナマエ青好きだよ、多分」


「適当に言っているでしょうクダリ」


「言ってた言ってた好きって言ってた、前」


「クダリ…」


「時間ないんでしょノボリ」


「そうです!あとは何を」


「ワインは?出していーい?」


「……まぁいいでしょう。今日くらい」


「白?赤?」


「両方で」


「わかった!」


「あとは……ええと」


「大変!クラッカーない!忘れてた!」


「クダリィィィ!!!」


「デンチュラ、いとをはく時カラフルに出来る?」


「出来るわけないでしょう!」


「…うん。うんうん…モモンのみ?わかった。10個でオッケー?」


「クダリ!クラッカー10秒で買ってらっしゃいまし!」


「デンチュラカラフルなの出来るってさ!ナメんなあんちゃんよぉカーッペッって言ってる!」


「できませんよ、何寝ぼけているんですクダリ!」


「デンチュラを信じてあげてよノボリ!あとはしゃぎ過ぎだよノボリ、マカロンそんなに積まないで。食べ辛いじゃん。ねー、デンチュラー。よしよし、デンチュラ!カラフルいとをはく!」


「……バカな……できてる…ですって…!?」


「デンチュラすごい!いいこ!」


「どうなってるんですその子」


「今は細かい事気にしない!」


「…そうですね」


「あ、ケーキ!ケーキ出そう!ろうそくどこ?」


「マグカップの棚に入ってます…気をつけて下さいまし!」


「ダイジョーブだってば、心配性ノボリ…おっと」


「ああああ!…しっ心臓に悪い事はやめて下さいましぃぃぃぃ!」


「あっ…ぶなぁ、デンチュラありがとー、マグカップ割っちゃうとこだった」


「あなたはもう!」


「いいじゃん、結果オーライだよノボリ!早くグラス並べたら?ホラホラ」


「もう…」


「ん?アイアント、どうしたの?引っ張らないで…」


「どうしました、早く皿を出して下さいまし」


「えっ!ノボリ、ナマエもうこっちくるって!!」


「えっ!」


「はやくはやく電気消して!」


「クダリ、コート見えてますよ!ちゃんと隠れなさい!」


「ノボリこそ帽子見えてる!それ取っちゃいなよ!」


「いいですかシャンデラ、ナマエがドアを開けたら最大出力で照らして下さいましね…ヒトモシ達もよろしくお願いします」


「デンチュラ、ナマエがドア開けたらカラフルいとをはくだよ!もっとこっちおいで!」






がちゃり、扉が開くまでの10分間


「「(…来たっ!)」」








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0519 はくとさんお誕生日おめでとうございます!:)








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