小さな背中にばいばいしよう








研究所。研究所って言ったら、研究するところ。何を研究するところなのかな。怖くないところだといいなー。




「け、研究所??」

「えぇ」

「けんきゅうじょに、あげちゃったんですか?」

「えぇ」

「けんきゅ………それって、……それって、実験用にされちゃうって事ですか?実験用の、使い捨てにされちゃうってことですか……!?」

「いいえ」

「え?」

「研究所とは言っても、おそらくあなたが想像しているような薬物投与やストレステストの研究施設ではありません」

「…えーと、ん?え?んん?」

「大丈夫です」

「……わかりました」

「おや、もっと食い下がるかと思いましたが」

「ノボリさんが大丈夫だって言ったら、きっと大丈夫なんです。ポケモンの事は私よりノボリさんの方がよくわかるんです、知ってます」

「そうですか」

「でもなー、………もうちょっと、一緒にいたかった、です」

「…そうですね」

「まーいいです、きっと研究所って言ったらここより充実した設備だろうし?ポケモンのことわかんない私がお世話するよりずーっとしっかり面倒見てくれるだろうし?うん!きっと良いとこですよねー!」

「ナマエ」

「なんですか」

「泣かないで下さいよ」

「……いてなんかないですよっ」







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