子育て4級








ちっちゃな口をもごもごと動かして、やわっこい離乳食を食む子たち。どうして小さいものっていうのはこんなにも愛らしくて、保護欲をそそるのだろうね。あ、口元にぺたん、にんじんのカケラが付いてる。ふにゃふにゃと笑いながらそれを拭ってあげるナマエが幸せそうで楽しそうで、それを見てるノボリも嬉しそうで、僕だってきっと笑顔が割り増しになってて、今この瞬間、間違いなく目の前のここにはひとつの完成された幸福があると思った。


「うふ、うふふ…えへへへへへ……かわいい…!!」

「かっかわいい……あ、零した、かわいい…!ナマエ、僕もごはんあげたいっ」

「わたくしもわたくしも」

「待って、あと一回やらせてください!」

「きゅー!……ックシュ!………きゅーい」

「いやぁぁぁぁぁぁかわいいぃぃぃぃぃぃ!!!かわいいぃぃぃぃぃぃ!!!」

「ハナ出てるよ、いいこだねはいちーんして」

「はい口あけてくださいましー」

「キュー!……ムー、ム」

「っ可愛い、です……!!!」

「スピー…プス…………スピー……プス…………」

「くっ……どうしようこれ可愛い、すっごいかわいい、あぁぁぁぁんもう写真撮るぅぅぅぅ」

「焼き増しして!!ナマエ焼き増しして!」

「わっわたくしも欲しいです!」

「おっけーおっけー任せて下さい!」

「キュッ」

「きゅいー」

「プス……スピ……」

「かわいい……死ぬ……」

「ナマエ鼻血出てるよ」

「おっとー、失礼しました」

「はいちーん」

「いやいやいや私ポケモンじゃないんですから」







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