口は結んだままクダリさんの胸を押し返した。
当然ながら彼の体はびくともしなかったけれど、反抗の意思が伝わればいいのである。なかなか身を引かないクダリさんをぐいぐいと押し続ける私を眺めながら彼は口を開いた。

「何、嫌なの?言わなきゃ分かんないよ、ナマエ」


「クダリさんはやくどいてくださいよ!」
地雷は踏みませんよ



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